一戸建てを新築するときに採用すべき設備は?場所ごとのおすすめ設備をチェック

新築で一戸建て住宅を建てるのであれば、住み心地を高めて快適に暮らすために、設備も充実させたいところです。限りある予算のなかで「どの設備を採用するか」「何を優先させるか」悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に、床暖房や全館空調などの後から取り入れるには大掛かりな工事が必要な設備に関しては、新築の段階で設置しないと完成後に不便が生じ、後悔する可能性もあります。今回は、新築時に取り入れたい設備を場所ごとに解説します。

目次
1.一戸建ての新築時に取り入れたい設備:キッチン
2.一戸建ての新築時に取り入れたい設備:その他水回り
3.一戸建ての新築時に取り入れたい設備:居室
4.一戸建ての新築時に取り入れたい設備:家の外
5.一戸建ての新築時に取り入れたい設備 まとめ

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:キッチン

まずは、キッチンにあると便利な設備を紹介します。

IHクッキングヒーター(コンロ)

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:IHクッキングヒーター(コンロ)

キッチンを選ぶ際、ビルトインコンロはIHとガスのどちらを選ぶべきなのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。IHクッキングヒーターは火を使わず、電磁誘導により加熱できる仕組みなので、火災や火傷のリスクを軽減できます。コンロがフラットなので、掃除がしやすいことも魅力です。ただし、IHに対応していない調理器具は使用できないこと、停電時に使用できなくなってしまうことに注意が必要です。

食器洗い乾燥機(食洗機)

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:食器洗い乾燥機(食洗機)

食洗機には、キッチンに組み込まれている「ビルトイン型」と後付けできる「据え置き型」があり、新築時であればビルトイン型を導入できます。食器と専用洗剤をセットし、スタートボタンを押すだけで洗浄から乾燥までできてしまうので、家事負担を軽減する設備として人気があります。家族の人数が多くなればなるほど、便利さが実感できる設備です。手洗いと比べて高温で洗浄するので汚れを落としやすいこともポイントです。ただし、食洗機に対応していない漆器や高級ガラス、メッキ加工をした食器や、食洗機に入りきらないサイズの鍋やフライパンなどの使用頻度が高い場合、食洗機を使いこなせないケースもあります。一定の設置スペースが必要になることを踏まえて要・不要の判断をしてください。

機能付き水栓

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:機能付き水栓

キッチンの水栓にはさまざまな種類があり、用途に合わせて選ぶことが大切です。例えばタッチレス水栓であれば、センサーに手をかざすだけで水を出すことができ、手が汚れているときでもレバーに触れることなく使えます。ホースを引き出せるタイプであれば、広いシンクを隅々まで洗うことができ、大きな鍋などを洗うにも便利です。シャワーヘッドタイプは広範囲に放水でき、水はねしづらいので洗い物に最適です。
浄水器付き水栓も人気です。後付けもできますが、新築時であればシンク下にカートリッジを設置するビルトイン型を選択できます。カートリッジが大容量なので、交換は概ね1年に1回程度。ミネラルウォーターを購入したり、ウォーターサーバーを設置したりする必要がなくきれいな水を使用することができます。

キッチン収納

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:キッチン収納

収納スペースの充実はキッチンに限らず重要ですが、中でもキッチンは食器類やカトラリー、調理家電、食材、ストック用品などさまざまなものをすぐに取り出せるように備えたい場所です。吊戸棚の有無や背面収納など、どのような収納を設けるか検討します。かつては開き戸タイプが主流でしたが、現在は収納量を確保しやすく出し入れもしやすい引き出しタイプが人気です。パントリーを設けるという選択もあります。収納したいものをリストアップし、内容に合わせて収納量を確保するとともに、使いやすいキッチン収納を選びましょう。

参照記事:キッチンにパントリーは必要?パントリーのメリット・デメリットと設置のポイントを解説

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:その他水回り

浴室やトイレなどの水回りには、どのような設備があると便利なのでしょうか。

浴室暖房乾燥機

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:浴室暖房乾燥機

天候を問わず洗濯物を乾かすことができる浴室暖房乾燥機は、花粉の飛来時期や梅雨時期などに重宝します。洗濯乾燥機を使用するとシワになったり縮んだりしてしまう服も、浴室暖房乾燥機があればきれいな状態を保つことが可能。部屋干し時の生乾き臭が発生しづらいこともポイントです。もちろん、乾燥機能により浴室内の湿気を抑え、カビの発生リスクを軽減する効果もあります。
寒い季節には、暖房器具としても活躍します。特に高齢者がいる家庭であれば、ヒートショック対策として是非導入したいところです。

タンクレストイレ

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:タンクレストイレ

タンクレストイレは、通常便器の後ろに設置されている貯水タンクがない水道直結型で、水圧により流す仕組みです。すっきりとしたデザインが人気で、省スペースなので空間を有効に使えます。タンクに水が溜まるまで待たずに連続して流れること、洗浄水の使用量が少なく節水効果が高いこともポイントです。
トイレは製品により、汚れがつきにくい素材で作られた便器や、自動消臭や自動洗浄、節水、使用するときだけ便座を温める「瞬間暖房便座」など、さまざまな機能があります。タンクレストイレは、これらの機能が搭載された多機能な製品が多いところも魅力です。

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:居室

リビング・ダイニングをはじめとする居室の住み心地を高めるためには、どのような設備を導入すればよいのでしょうか。

床暖房

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:床暖房

新築時でないと設置しづらい設備の代表格が、床暖房です。輻射熱により部屋全体をじんわりと温めることができて快適です。エアコンなどの暖房器具と異なり風が発生しないので、ほこりなどが舞いにくく、空気が乾燥しづらいこともメリット。コードやコンセントが不要で、小さな子どもや高齢者がいても安心して使用できることもポイントです。
ただし、設置コストやランニングコストがかかること、部屋が温まるまで時間がかかるといったデメリットもあります。また、床暖房は大きく「電気式」と「温水式」に分類でき、小さなスペースでも設置しやすく初期費用を抑えやすいのは電気式、広範囲を長時間温めたいのであればランニングコストを抑えやすい温水式が向いています。用途や家で過ごす時間の長さに合わせて選択しましょう。

全館空調システム

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:全館空調システム

独自の全館空調システムを搭載する、トヨタホーム愛知「10年先のミライ」の詳細はこちら

住まいの空調を一括で管理できる、全館空調システム。夏は涼しく、冬は暖かく、家全体を快適な温度に保つことができるので、一般的なルームエアコンによる冷暖房で生じやすい「場所によって温度にムラがある」「玄関や吹き抜けが寒い」といった心配がありません。部屋ごとの温度差がないことから、ヒートショック対策にもなります。室内から見えるのは吹き出し口のみという、すっきりとしたデザインも特徴です。
全館空調システムを導入する場合は、住宅自体が高気密・高断熱住宅であることが前提となります。ルームエアコンと比べてまとまった初期費用が掛かること、特定の部屋のみ細かく温度を変更することができないことを念頭に導入を検討してください。

機能付き内装用壁材

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:機能付き内装用壁材

内装用の壁材は、デザインだけでなく機能にもこだわって選びたいところです。例えば、機能性壁材に代表される「エコカラット」はデザイン性の高さに加え、調湿効果や脱臭効果、空気中に漂う有害物質を吸着・低減する効果も期待でき、人気のある壁材です。炭とイオンによりマイナスイオンを満たされた室内空間をつくる、クレバリーホームの「シアスミン・エア」など、ハウスメーカーが独自で開発している機能性壁材もあります。
マグネットが使える「マグネットクロス」や、ペンでお絵描きができる「ホワイトボードシート」、マグネットが使えてチョークで絵や文字も書ける「黒板シート」など、利便性を高める壁材も人気です。

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:家の外

家の外にも、さまざまな設備が必要です。用途に合わせて検討したい設備を紹介します。

スマートキー

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:スマートキー

鍵穴へ鍵を挿し込む手間なく玄関ドアを施錠・解錠できる、スマートキー。新築時であれば、電気錠が一体となった玄関ドアの導入がおすすめです。両手がふさがっていてもハンズフリータイプであれば簡単にドアを開けることができますし、オートロック機能を備えた製品が多いので、鍵を閉め忘れる心配もありません。ピッキング被害に遭うリスクも低く、防犯対策としても効果的です。

参照記事:新築一戸建てを建てるならスマートキーを導入すべき? メリットとデメリットを解説

人感センサー付き照明

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:人感センサー付き照明

人の動きを感知し、自動的に点灯・消灯する人感センサー付き照明。玄関やガレージに設置することで足元や手元を照らすことができ、夜間の帰宅時などに「手元が暗くて鍵が見つからない」「段差に躓きそう」といったリスクを軽減できます。スムーズに出入りできるだけでなく、人が近づくことで明るくなるので、防犯対策にもなります。また、自動的に消灯するので消し忘れの心配もありません。

宅配ボックス

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:宅配ボックス

不在時でも荷物を受け取りやすい、宅配ボックス。留守がちな方や在宅時間が不規則な方が荷物を受け取る手段として有効なだけでなく、コロナ禍の生活を経た現在は、非対面で荷物を受け取れることにメリットを感じる方も増えています。宅配業者の負担を減らすことにもつながり、人気のある設備です。新築時であれば、玄関から出ることなく荷物を受け取れる壁埋込型の宅配ボックスが便利。盗難のリスクが低く、見た目にもすっきりと設置できるのでおすすめです。

参照記事:一戸建てに宅配ボックスを設置するメリットは? タイプ別特徴も解説

太陽光パネル

一戸建ての新築時に取り入れたい設備:太陽光パネル

太陽光パネルの設置により、自宅で電力を作ることができます。電気を作るほどに電気代が安くなり、余れば電力会社に電気を売ることで売電収入を得ることもできます。災害時や停電時も電気を使用できること、再生可能エネルギーなので環境にやさしいこともポイントです。
たくさんのメリットがありますが、設置の際には100万円を超える費用が掛かること、発電量は敷地条件や周辺環境、天候などにより異なり、設置しても思うように発電できないケースもあることに注意が必要です。定期的なメンテナンスも必要になるため、メリットとデメリットを理解したうえで導入しましょう。

一戸建ての新築時に取り入れたい設備 まとめ

一戸建ての新築時には数多くの設備を比較・検討することになり、その判断が暮らしやすさや住宅の満足度に直結します。限られた予算で希望するすべての設備を取り入れることは難しいかもしれません。しかし、今回紹介した設備の多くが、後付けよりも新築時の方が設置しやすく、日々の暮らしをラクに、快適にしてくれます。今回取り上げた設備はごく一部ですが、自分や家族にとって必要な設備は何か、この記事を参考に吟味してみてください。

住宅設備の検討ならこちらの記事も参考にされてください。
トヨタホーム愛知「10年先のミライ」後編:こだわりの間取りや設備の特徴を徹底解明!

後悔しないマイホーム-住宅購入アンケートから一級建築士がアドバイス

今が住宅の買い時!?建設業の2024年問題とマイホームづくりのコツを建築士が解説

家電ライター直伝! お家を効率よく温める暖房設備

住宅ライター 斎藤 若菜
住宅ライター 斎藤 若菜

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。
住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。
リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。

新築一戸建て注文住宅購入者のインタビュー記事はこちら

新築一戸建て注文住宅購入者のインタビュー記事