油汚れやヌメリを事前に撃退!知的家事プロデューサーが推奨する予防掃除とは?

お家のなかのちょっとした汚れであれば、時間をかけることなくサッと掃除できますが、油やヌメリなどの頑固な汚れは落とすのにも一苦労……。キレイにすることをついつい先延ばしにしてしまい、さらに汚れが溜まっていくなんていう事態にもなりかねません。知的家事プロデューサーの本間朝子さんは、そうならないための「予防掃除」を提唱しています。では、具体的に何をすればいいのでしょうか?

本間朝子 プロフィール
本間朝子 プロフィール

知的家事プロデューサー。
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。また、毎月無料で「時短家事セミナー」を自主開催。NHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス! 」「ZIP!」などのテレビ、 「クロワッサン」「ESSE」「レタスクラブ」「CHANTO」ほか雑誌・新聞等で活躍。
オフィシャルサイト:http://honma-asako.com

知的家事プロデューサーの本間朝子です。最近は病気を未然に防ぐ予防医療が注目を集めていますよね。実は掃除も同じで、頑固な汚れを落とすのは大変なので、あらかじめ汚れないように予防しておくことが大切です。そこで重要になるのが、「7つの法則」のなかの予防掃除。一言で言うと、「汚れを防ぐための工夫」です。今回は、予防掃除が特に効果を発揮するキッチン周りと浴室を中心に、どのような工夫を行えばいいかをご紹介していきます。

「7つの法則」についての記事は こちら

頑固な油汚れを未然に防ぐ!キッチン周りの予防掃除

頑固な油汚れを未然に防ぐ!一口サイズのコンロガード

炒めものなどをするとき、何も対策をしなければ油は2m先まで飛んでしまうと言われています。自分でも気付かぬうちにキッチンの壁や天井に油汚れができてしまうことがあるので、予防には力を入れましょう。この汚れを防ぐには、100円ショップ一口サイズのコンロガードが効果的。調理する時にはフライパンや鍋を囲うように置いて使用するのがオススメです。このガードを使うと、内側にはやはり油が飛びますが、外側はきれいなままなので、油の飛散を2mから20cm範囲まで狭めることができますよ。このくらいの範囲であれば、調理後にサッと拭くだけで済むので、掃除も苦にならないはずです。

換気扇の上にたまるベタベタした埃は、ラップで予防

キッチン周りと言えば、換気扇や冷蔵庫の上にたまるベタベタした埃に悩まされることはありませんか? 手を伸ばして掃除するのが大変な場所には、ラップを敷くことを勧めています。

冷蔵庫の上にたまるベタベタした埃は、ラップで予防

油と絡まってベタついたホコリが溜まったら、サッと剥がして捨てるだけで、予防掃除は完了です。1年に1回くらいのペースでラップを変えるだけで十分なので、大掃除の時期に試してみてはいかがでしょう。

ちなみに、換気扇をつけるタイミングは料理開始の5分前がオススメです。そうすることで、キッチン周りの気流が活発になって、調理台などに油が付着しづらくなりますよ。

ドアポケットに、キッチンペーパーを敷くことで汚れ予防

冷蔵庫は上だけでなく、中を掃除するのも大変ですよね。ドアを開きっぱなしにすると電気代もかかるので、手をつけられていない方も多いかと思います。そういった方でも、簡単にできる予防掃除があるのです。例えば、調味料などが置いてあるドアポケットに、キッチンペーパーを敷いてみて下さい。こういうところって、知らぬ間に調味料がたれてビンの跡などがついてしまい、キレイにするのも手間がかかるのですが、この方法を実践することで、汚れが付きにくくなりますよ。また、野菜室の底に新聞紙を敷いておくのもいいでしょう。ラップと同じように、1年に1回ペースで取り替えるだけで、冷蔵庫の中をキレイに保ちやすくなります。

浴室の予防掃除でヌメリの原因をもとから排除!?

浴室のタオルバーにS字フックをかけて吊り下げるだけでヌメリ予防

予防掃除は浴室でも力を発揮します。洗面器やバスチェアなどを床や台に置いておくと、その接地面にヌメリが発生してしまうので、タオルバーにS字フックをかけて吊り下げるようにしてみて下さい。床や壁に付着させないようにすれば、ヌメリの原因のひとつを排除することができます。

「詰め替えそのまま」というグッズで吊り下げてヌメリ予防

シャンプーやボディソープの容器も床に置いておくと、ヌメリの原因となってしまうので、三輝さんの「詰め替えそのまま」というグッズを使うのがオススメです。これは、シャンプーなどの詰め替えパックに取り付けるアタッチメントで、容器に移し替えなくても使えるようになったり、フックで吊るしたりできるようになる優れものです。市販されているほとんどの詰め替えパックに対応していて、浴室を衛生的に保ちつつ、容器に移し替える手間を省くことができるので、ぜひ、試してみてください。

「らくハピ お風呂の排水口用」と「おふろの防カビくん煙剤」で予防掃除

予防掃除に役立つオススメグッズは他にもありまして、アース製薬さんの「らくハピ お風呂の排水口用」とライオンさんの「おふろの防カビくん煙剤」は私も愛用中です。

「らくハピ お風呂の排水口用」は浴室の排水口に置いておくだけで、2ヵ月間くらいなら、ヌメリの発生を防いでくれます。わさび由来の成分を使って除菌を行うグッズなのですが、本当に置くだけで楽ちんなので、私の家の浴室には向いていました。

「おふろの防カビくん煙剤」は、水を入れると銀イオンの煙が発生し、浴室を除菌してくれるという便利グッズです。こちらも置いておくだけで予防掃除になりますし、一度使えば2ヶ月間は効果を発揮してくれるので、大変重宝しています。無害な銀イオンを使用しているという点も魅力的ですね。

浴室の鏡は、水切りワイパーで拭く週間でキレイ維持

浴室の鏡も汚れが気になる箇所だと思います。お風呂から上がる際にサッと、水切りワイパーで拭きあげる習慣を身につけてみてはいかがでしょう? それだけで水垢のないキレイな鏡を維持できますよ。ワイパーは浴室のタオルハンガーなどに吊り下げておけば、ヌメリがつくこともありませんし、使い勝手も良くなります。

掃除するのが大変な窓サッシはマスキングテープで予防掃除

掃除するのが大変な窓サッシはマスキングテープで予防掃除

キッチン周りや浴室以外で言うと、窓のサッシも掃除するのが大変なところです。溝に砂や埃がこびり付いてしまうと、キレイにするのに手間も時間もかかってしまうので、マスキングテープを貼って予防掃除することをオススメしています。テープを貼っておくだけで、剥がすときに溜まった砂や埃がまとめて取れるので、キレイな状態を簡単に保つことができますよ。

ベストタイミングは新築時! 予防掃除のまとめ

予防掃除の極意。それは、できるだけ楽をするために、汚れないような工夫をすることです。この方法はキレイな状態を保ちやすくするものなので、新築時やリフォーム時、大掃除のあとなどに行なうことをオススメしています。ラップやキッチンペーパーといった身近なものから、簡単に扱える便利グッズまで、予防掃除に活用できるものは数多くあります。それらのものを上手に活用して、掃除の負担をなるべく減らしてみてはいかがでしょう。