トヨタホーム愛知「10年先のミライ」後編:こだわりの間取りや設備の特徴を徹底解明!

前列左から 福田さん 富永さん 木村さん
  後列左から 中村さん 山本さん 安藤さん

若手メンバーによるプロジェクトチームから誕生した「10年先のミライ」。前編ではどのように「10年先のミライ」が誕生したのかをお伺いしました。後編では10年先も満足を続けるためのこだわりに迫ります。
トヨタホーム愛知の住宅の大きな特徴である、全館空調システム。24時間、家のどこにいても快適な温度に調節できるメリットを活かした商品「10年先のミライ」は、新しい発想による大胆な間取りや充実の設備が魅力です。今回は、「10年先のミライ」の特徴について、プロジェクトメンバーの安藤さんに詳しくお話をうかがいました。

目次
1.「10年先のミライ」間取りの特徴
2.「10年先のミライ」設備の特徴
3.「10年先のミライ」の特徴 まとめ

「10年先のミライ」間取りの特徴

「10年先のミライ」間取りの特徴/トヨタホーム愛知 大府営業所 安藤 翔一さん

「普段は営業スタッフとして、住まいの希望を形にするお手伝いをしています。今回は、今ある設備をもとに『10年先』を考えるという試みで大変でしたが、プロジェクトメンバーの思いが詰まった商品が完成しました」と安藤さん

まずは、「10年先のミライ」の間取りについて、安藤さんにお聞きしました。

間取りの特徴1:土間リビング

10年先のミライ-間取りの特徴1:土間リビング

一般的な一戸建ては、玄関ドアを開けると正面に壁がある間取りがほとんどです。その壁にタイルを貼ったり、絵を飾ったりといった演出をすることでアイキャッチとする方が多いのではないでしょうか。
「10年先のミライ」の間取りでは、玄関から入ってすぐのスペースを土間リビングとしました。吹き抜けで開放感があり、玄関を開けた瞬間に奥まで見渡せます。扉がない空間も大きな特徴で、トヨタホーム独自の全館空調システム「スマート・エアーズPLUS」を導入しているので、冷暖房効率を考慮して扉を設置する必要がありません。仕切りがあるのは洗面室とトイレといった最低限の箇所としました。どこにいても快適で、家族の気配を感じながら過ごせるのびやかな間取りが特徴です。

間取りの特徴2:大きな窓とウッドデッキ

10年先のミライ-間取りの特徴2:大きな窓とウッドデッキ

コロナ禍の暮らしにより家で過ごす時間が増えた分、外とつながる機会が減ってしまったように思います。また、昔と比べてご近所づきあいも希薄になっています。そうした中で、外部とのつながりを持てる家にしたいという思いがありました。土間リビングと大きな窓越しにつながるウッドデッキでBBQをしたり、愛犬を遊ばせたり、花を育てたり、そうした日常の中でご近所さんとの会話が自然と生まれたらいいなという思いが込められています。

間取りの特徴3:吹き抜け

10年先のミライ-間取りの特徴3:吹き抜け

吹き抜けのある家は珍しくありませんが、ここまで大きな吹き抜けを設けることができるのは、トヨタホームの住宅の特徴である鉄骨ラーメンユニット工法の作りと、全館空調システム「スマート・エアーズPLUS」を採用しているから。吹き抜けを介して家中がつながっているので、家族との交流が自然に生まれます。

間取りの特徴4:大きな寝室

10年先のミライ-間取りの特徴4:大きな寝室

2階には敢えて子ども部屋を作らず、家族全員で使える大きな寝室がひとつという間取りも特徴です。子育て世帯では、子どもが小さな頃は家族全員が同じ空間で就寝することが多いことから設けました。
一般的に、生活スタイルは15年サイクルで変わると言われています。子どもが成長し、子ども部屋が欲しくなったときには小屋裏スペースを子ども部屋としてもいいですし、吹き抜けになっている部分に床組みをして部屋を作り3LDK にすることも。臨機応変に対応できます。

間取りの特徴5:オープンスペース

10年先のミライ-間取りの特徴5:オープンスペース

大きな吹き抜けに面したオープンスペースも、全館空調システムがあればいつでも快適です。1階のLDKで過ごす家族の気配を感じながら過ごせる、居心地のよいカフェのような空間にしたいと考えて設けました。

間取りの特徴6:小屋裏スペース

10年先のミライ-間取りの特徴6:小屋裏スペース

夏は熱が籠りがちな小屋裏空間ですが、全館空調システム「スマート・エアーズPLUS」を導入しているので快適に過ごせます。荷物が多ければ倉庫代わりに使用できるのはもちろん、集中して作業をするためのスペースとして、趣味部屋として、生活のスタイルに合わせてユーティリティスペースとして活用できます。
秘密基地のような使い方もできます。読書を楽しむも良し、プロジェクターを設置して映画鑑賞を楽しむも良し。オープンな空間を中心とした住まいだからこそ、小屋裏スペースの適度な籠り感に落ち着きを感じるのではないでしょうか。

間取りの特徴7:インナーガレージ

10年先のミライ-間取りの特徴7:インナーガレージ

インナーガレージがあれば、雨や風といった天候に左右されずに車の乗り降りが可能です。小さなお子さんがいる場合や荷物の出し入れにも便利ですね。屋根やシャッターが愛車を悪天候から守ることにもつながりますし、盗難やいたずら等の防犯面でも安心です。また、車のメンテナンスなどをするにも便利なスペースです。排気ガスなどのニオイが流れ込んでくることを気にされる方もいると思うのですが、10年後の暮らしでは、電気自動車の普及が進んでいることは間違いないでしょう。クルマde給電(後述)を利用するにも、室内に車があると便利です。

「10年先のミライ」設備の特徴

「10年先のミライ」には、快適に暮らすための様々な設備が採用されています。主な設備を紹介しましょう。

10年先のミライの設備1:全館空調システム(スマート・エアーズPLUS)

10年先のミライの設備1:全館空調システム(スマート・エアーズPLUS)

スマート・エアーズPLUSは、トヨタホーム独自の全館空調システムで、1階と2階のフロアごとに空調のON・OFFや温度調節が可能な「2in1システム」が大きな特徴です。「日中出かけている間、2階は空調をOFFにしたい」といったときに対応しやすく、一般的な全館空調システムに比べて電気代のコストを抑えることができます。また、故障してしまった際にすべての空調がストップするリスクを回避できます。
1階のダクトが床下に配置されていることも、他の全館空調システムと異なる特徴です。
トヨタホームの住宅は鉄骨ラーメンユニット工法のため柱が少なく、その分だけ基礎の下部が空いているので、全館空調システムのダクトを通すことができます。天井にダクトが通っている場合、交換時は一度天井を壊して交換をする必要がありますが、床下であれば基礎を壊すことなく交換が可能です。
また、冬は家の中で最も断熱性が低い窓から冷気が流れますが、スマート・エアーズPLUSにより下から温かい空気が出てくると、エアカーテンのような形で遮断することができます。暖かい空気を下から上へ循環させることにより、足元と天井の温度差が少なくなるという特徴があります。床暖房を入れたり、ホットカーペットを敷いたりしなくても、冬の寒さ対策ができるのです。

10年先のミライの設備2:キッチン(リシェルSI)

10年先のミライの設備2:キッチン(リシェルSI)

キッチンは主要メーカー各社に「10年先のミライ」に使用するおすすめの商品を選んでもらい、その中から視聴者投票で選びました。採用されたLIXIL「リシェルSI」の最大の特徴は、セラミックワークトップです。強度が高く熱や傷に強く、汚れも拭き取りやすい素材で使いやすいことはもちろん、洗練されたデザインも人気。「かっこいい」と選ぶ方も多いキッチンです。
収納の使いやすさもポイントで、キャビネットが斜めに開く「らくパッと収納」は奥に入っているものも取り出しやすく便利です。

10年先のミライの設備3:エコカラット

10年先のミライの設備3:エコカラット

エコカラットは、近頃人気の機能性壁材で、ニオイを吸着する機能や調湿機能があります。空気環境を整えて生活の困りごとを解消してくれるだけでなくデザイン性も高く「憧れのタイルを貼りたい」という方の要望も叶える設備です。

10年先のミライの設備4:ユニットバス(Lスパージュ)

10年先のミライの設備4:ユニットバス(Lスパージュ)

ユニットバスのLスパージュも視聴者投票で選ばれました。まずは、見た目。高級感がありスタイリッシュなデザインが人気です。欧米でよく見かけるオーバーヘッドシャワー(シャワーヘッドが頭上に固定されていて、雨のように上から降り注ぐシャワー)に憧れて選ぶ方も多いです。肩湯や打たせ湯といった機能も魅力です。最近は体を温めて基礎体温を上げることで体調改善を目指す「温活」が流行っていますし、コロナ禍の生活を経て「銭湯などへ出かけるよりも家で癒されたい」と考える方が増えているのではないでしょうか。

10年先のミライの設備5:トイレ(ネオレスト)

10年先のミライの設備5:トイレ(ネオレスト)

こちらも視聴者投票で選ばれた、TOTOのタンクレストイレ。シンプルを追求した見た目の良さもありますが、水に含まれるミネラル成分から電気分解で殺菌消毒成分を作る仕組みの「きれい除菌水」に魅力を感じる方が多いのではないでしょうか。ウォシュレットノズルの外側も内側も自動で洗浄・除菌でき、きれいな状態を保てます。

10年先のミライの設備6:外壁(INAX)

10年先のミライの設備6:外壁(INAX)

トヨタホーム愛知の住宅は外壁にタイルかサイディング、もしくはタイルとサイディングを組み合わせることが多いのですが、「10年先のミライ」は総タイル貼りとしました。雨で汚れが落ちやすいタイプを採用しています。
一般的なサイディングは、15年程度で塗り替えが必要です(※ただし、トヨタホームで採用しているサイディングは30年程度メンテナンスが不要)。お子さまの教育費がかかる大学進学時などのタイミングと重なることが多く、修繕費は大きな負担となります。タイルは初期費用としてはサイディングよりも高額になりますが、メンテナンスはほぼ不要です。長い目で見た価格としては高くないのではないでしょうか。また、タイルならではのデザイン性の高さも魅力です。

10年先のミライの設備7:太陽光発電

10年先のミライの設備7:太陽光発電

東京都では太陽光パネルの設置を義務づける条例が成立しましたが、電気料金の値上がりが日々ニュースになっている中、自宅で電力需給を完結ができることが重要になってくると思っています。災害時に電気を使用でき、日々の電気料金を抑えることができる太陽光パネルの設置は、10年先も必要になる設備だと考えました。
太陽光パネルが外観デザインを損なうと考える方もいると思いますが「10年先のミライ」では瓦一体型のタイプを採用しているので、デザインもシンプルです。今後はデザイン性も考えられた太陽光パネルがますます増えていくのではないでしょうか。

10年先のミライの設備8:クルマde給電

10年先のミライの設備8:クルマde給電

1本のコードで自動車と住まいをつなぎ、電源として利用できる非常時給電システムですが、この設備の魅力のひとつが「安さ」ではないでしょうか。通常、非常時に電力を使用できるように備えたいと思えば、蓄電池を設置することになり、100万円以上のコストがかかります。クルマde給電は自動車を蓄電池の代わりにでき、導入コストは30万円弱といったところです。
愛知県は車社会で、家も車も各家庭に当たり前のようにあります。家と車をつなぐものがあれば、災害時に対応ができます。ハイブリット車でも使用することができます。蓄電池は貯めた電気がなくなってしまうと使うことができなくなりますが、車であればガソリンを入れ直せば、クルマde給電を継続して使用できます。災害時の停電復旧には2週間程度かかることもありますから、安心につながるのではないでしょうか。
普段使っている車が蓄電池になるということは、蓄電池の設置スペースがいらないこともメリットです。車と家をつなぐコードは、車の中や玄関のクローゼット内にしまっておけるほどコンパクト。操作も簡単です。

「10年先のミライ」の特徴 まとめ

「10年先のミライ」は、全館空調システムを採用しているからこそ可能な開放感あふれる間取りや最新の設備が特徴の、未来の暮らしに寄り添う住まいです。これから一戸建てを建てる計画を立てているみなさんも「10年先のミライ」を想像しながら家づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

▼10年先のミライ の詳細はこちら 10年先のミライ

住宅ライター 斎藤 若菜
住宅ライター 斎藤 若菜

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。
住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。
リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。

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