愛猫家の家電アドバイザーに聞く! 最新&定番の猫向けオススメペット家電特集

近年ペットを飼う方が増え、なかでも猫が人気だそうです。Withコロナの影響もあって、おうちで一緒に過ごす時間が増加し、ペット家電の需要も高まっているのだとか。フードやトイレ、グルーミング用品など猫と過ごすにはさまざまなものが必要ですし、ひとりで留守番をさせる場合や抜け毛対策などのお悩みも出てくると思います。そんなお悩みは、進化しているペット向け家電で解決できることも多いんですよ。しかし、たくさんの製品から選ぶとなると迷ってしまいますよね。そこで、2匹の猫ちゃんと暮らす家電アドバイザーの藤山哲人さんに、自動給餌機やハイテクトイレ、ペットの抜け毛対策ができる高性能掃除機など、オススメの猫向け家電について伺いました。

家電ライター・藤山哲人のプロフィール
藤山哲人  プロフィール

家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介するプロの家電ライター。独自の測定器やプログラムを開発して、家電の性能を数値化(見える化)し、徹底的に使ってレビューするのをモットーとしているため「体当たり家電ライター」との異名も。「マツコの知らない世界」(番組史上最多の6回出演)や「アッコにおまかせ」、「NHKごごナマ」などをはじめ、朝や昼の情報番組に多数出演。現在、インプレスの「家電Watch」「PC Watch」や「文春オンライン」「現代デジタル」などのWeb媒体、ABCラジオで連載やコーナーを持っている。

家電ライターの藤山哲人です。我が家にはメインクーンのドミちゃんとノルウェージャンフォレストキャットのこえびちゃんという名の2匹の猫、加えて10年友にしているマルチーズの定吉君(犬)がいます。マルチーズは換毛がないので楽なのですが、ネコは長毛種なので、お世話がとくに大変なんですよ。ただここ数年、猫を飼う方が増えた影響もあって、ペット家電は進化しているように感じます。生活にうまくペット家電を取り入れれば、飼い主も猫もさらに快適な暮らしができるはずです。今回は定番から最新まで、オススメの猫向け家電をいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。

スマホで遠隔操作できれば緊急時も安心! オススメのカメラ付き自動給餌機

スマホで遠隔操作できれば緊急時も安心! オススメのカメラ付き自動給餌機

まずは欠かすことのできない食事に関するペット家電から、自動給餌器をご紹介します。とくにオススメなのは、スマホで遠隔操作ができるタイプ。給餌器本体にカメラが付いていてスマホから様子を見たり、話しかけたりできるので、急に帰りが遅くなっても安心です。日中は仕事でお家にいない方や外出が多い方はもちろん、新型コロナをはじめ飼い主が病気にかかったときに役立ったという話も聞きます。また、電池式に切り替えられる2WAYタイプもあるので、停電などに備えた機能があるものを選ぶのも良いでしょう。

うちのこエレクトリック『カリカリマシーンSP』

うちのこエレクトリック『カリカリマシーンSP』

私がオススメする自動給餌器は、うちのこエレクトリックのカリカリマシーンシリーズ。メディアでも話題で、とても人気のある製品です。3機種あるなかでも、スマホ連携などさまざまな機能が充実している『カリカリマシーンSP』がイチオシ。スマホからもタイマー設定できるので「うっかりあげ忘れた」なんてことも防げます。いたずら防止機能もあり、無理やり給餌器をこじ開けようとする食いしん坊がいても安心ですね。最大8人がアプリにログインしてカメラ機能が使えるので、家族で見守ることもできますよ。本体価格は17,000円ほどですが、アプリは無料なので、導入しやすいと思います。ちなみにカリカリマシーンはドライフード専用なので、ウェットフードの場合は対応の給餌器を使ってくださいね。

臭わない自動お掃除機能付きや健康管理ができるタイプも! 猫用ハイテクトイレ

臭わない自動お掃除機能付きや健康管理ができるタイプも! 猫用ハイテクトイレ

猫は排泄トラブルにより、腎臓病や膀胱炎などにかかりやすくなるそうです。そうならないためには、常にトイレをキレイにしておくことが大切だと言われています。でも、外出などですぐに掃除できないこともありますよね。トイレの回数や排泄の様子を逐一把握するのもハードルが高いのではないでしょうか。ここ数年、そういった排泄トラブルを防ぐようなハイテクトイレが開発されているので、ご紹介しましょう。

キレイが保てるハイテク全自動猫トイレ『CATLINK SCOOPER PRO(キャットリンクスクーパープロ)』

キレイが保てるハイテク全自動猫トイレ『CATLINK SCOOPER PRO(キャットリンクスクーパープロ)』

猫がトイレから出るとセンサーで感知し、すぐに排泄物を掃除してくれます。しかも、排泄物は自動でコンテナに溜まっていくので、満杯になったら袋ごと捨てるだけでOK。排泄物の臭いや掃除の手間からも解放されますよ。私の猫友達も以前このメーカーの製品を使っていて、かなり便利だと言っていました。

『CATLINK SCOOPER PRO(キャットリンクスクーパープロ)』はスマホ対応なので、遠隔操作も可能。価格は63,000円ほどと少し高額ではありますが、体重やトイレ回数を個体ごとにグラフ化してくれるので、健康管理にも役立ちますよ。

スマホで猫の健康管理! 獣医が開発した次世代トイレ シャープ『ペットケアモニター』

スマホで猫の健康管理! 獣医が開発した次世代トイレ シャープ『ペットケアモニター』

『ペットケアモニター』は猫のおしっこトラブルに特化したトイレです。尿量や回数、滞在時間を計測し、異常を検知するとスマホアプリに通知してくれます。トイレの設置場所周辺の温度も測ってくれるので、冬場の環境確認もできて安心。2018年のリリースから改良を重ねており、専用砂を使うことでさらに精度が上がるそうです。本体価格はおよそ7,000円。返金保証のある「1ヶ月お試しプログラム」やレンタルもあるので試しやすいですね。スマホアプリは月額300円ほどで10匹または11台まで利用が可能です。

掃除機でグルーミング⁉ 猫の抜け毛対策にオススメな最新コードレスクリーナー

掃除機でグルーミング⁉ 猫の抜け毛対策にオススメな最新コードレスクリーナー

一般的に猫の換毛期は年に2回、春と秋だと言われていますが、室内飼いの猫は一年中毛が生え変わるという説も。気が付くと、部屋の角に丸まった毛が……なんてこともありますよね。カーテンやカーペットなどに付くとなかなか取れませんし、空気清浄機やエアコンのフィルターまで毛だらけなんて日常茶飯事です。そこで、ペットの毛を考慮したタイプの掃除機をいくつかご紹介したいと思います。

舞い上がる猫の毛も軽量掃除機で解決! 東芝トルネオコードレス『VC-CLW31』

舞い上がる猫の毛も軽量掃除機で解決! 東芝トルネオコードレス『VC-CLW31』

猫の毛が空中をふわふわ飛んでいるところを見たことありませんか? 舞った毛は天井近くまで浮遊し、エアコンに付着して故障の原因になっているらしいんです。掃除をするときは床ばかりに目がいきがちですが、エアコンやカーテンレールなどの天井付近もしっかりとキレイにしましょう。

そこでオススメなのが、使いやすい軽量タイプの掃除機。なかでもイチオシは東芝のトルネオコードレス『VC-CLW31』です。重さは1キロと超軽量で、片手でヘッドを楽々持ち上げることができますよ。価格は58,000円ほどになっております。

また、カーペットの多いお家は、吸引力が強いタイプの『VC-CLX51』も良いですね。ちょっと重いので上向きで使うのは辛いかもしれませんが、繊維に絡まった毛も吸い取ってくれますよ。価格は70,000円ほどです。

ダイソンがペットのために開発した掃除機『Dyson V12 Detect Slim』

ダイソンがペットのために開発した掃除機『Dyson V12 Detect Slim』

ペット需要が高まったことで、あのダイソンもペットに特化した掃除機を開発しました。カーペットなどに付いた毛を巻き取るだけでなく、毛に付着している目に見えない汚れもしっかりと吸い取ってくれます。ヘッド部分も改良され、さらに毛が絡まりにくくなっているので、ストレスなく掃除ができることでしょう。価格は90,000円ほどです。

そして、この掃除機の目玉は「ペットグルーミングツール」。専用ヘッドを装着し、毛を吸い取りながらグルーミングができる優れものです。ペットグルーミングツールは9,000円ほどで別売りされているので、対応機種であれば使用できますよ。ただ、ダイソン製掃除機の動作音は高音域なのが玉に瑕。猫が怖がる場合は、最大100センチまで延びる延長ホースを使って、音が出る本体を遠くに置きつつ使ってあげましょう。

シャンプー&ドライヤーを嫌がる猫には? 家電アドバイザーが教える最新ペット家電とケアのコツ

シャンプー&ドライヤーを嫌がる猫には? 家電アドバイザーが教える最新ペット家電とケアのコツ

猫は一般的にお風呂に入れる必要はないと言われていますが、長毛種の子は定期的なケアが必要だそうです。しかし、お風呂やドライヤーが苦手な猫にはストレスですし、飼い主も大変ですよね。そこで、なるべく短時間で負担の少ない家電をいくつかご紹介します。

ドライヤー嫌いの猫がリラックス! ドライヤーボックス『ドライボプラス』

ドライヤー嫌いの猫がリラックス! ドライヤーボックス『ドライボプラス』

最近は一般家庭向けのドライヤーボックスが次々と開発され、クラウドファンディングでも盛況なようです。なかでもオススメはホームランペットの『ドライボプラス』。我が家でも使ってみましたが、ドミちゃんもこえびちゃんも喜んでいましたね。下から出てくる温風でお腹がぽかぽか暖かくなったようで、うっとりしていました。お腹は触られるのを嫌がる部分だから、低ストレスで全身ムラなく乾かしてくれるのは助かります。乾くまでに猫が寂しくなっても、横の穴から手を入れて撫でてあげられますよ。

体重9.5キロまで対応しており、メインクーンやブリティッシュショートヘアなどの比較的大型な猫も使用可能です。価格は66,000円ほどと少しお高いですが、これまでの負担を考えると買って良かったと思いました。ちなみに、本体は思ったより大きいので、サイズ確認をしてから購入しましょう。

大型の猫にはガンタイプのドライヤーがオススメ

ドライヤーボックスに入らないような大型猫には、ドライヤーを使ってあげましょう。ただし、高音を嫌がる猫が多いので、高回転型モーターを使っているものは避けるのが無難です。静音設計のものを2つチョイスしましたので、ご紹介しますね。

●パナソニック ヘアードライヤー イオニティ『EH-NE5C』

パナソニック ヘアードライヤー イオニティ『EH-NE5C』

毎分1.2立方メートルの大きめの風量がありながら静音設計という優れもの。ホテルなどの宿泊施設によく置いてあるタイプのドライヤーです。人間用としては少し風量が足りないので、猫専用にしても良いかもしれません。価格は5,000円ほどになっております。

●テスコム マイナスイオンヘアードライヤー『TID730』

テスコム マイナスイオンヘアードライヤー『TID730』

テスコムは、美容室で使われている本格的なものから家庭用まで幅広く製造している老舗メーカーです。日本では希少な測定器を使っているので、かなり高精度で良い製品を開発していますね。なかでも『TID730』はナイトモードをオンにすると静かで低風量、オフにすると毎分1.6立方メートルとかなりの風量なので、猫にも人にも使いやすい仕様。価格は3,000円ほどとお手頃なのもうれしいですね。

家電アドバイザー藤山流! 猫のシャンプーお助けグッズをご紹介

家電アドバイザー藤山流! 猫のシャンプーお助けグッズをご紹介

そのほか、シャンプー前のケアとして、我が家で使っているお助けグッズもご紹介したいと思います。猫種や個体の性格などにもよると思いますが、ケアに苦労されているようなら参考にしてみてください。

●爪切りや耳掃除などを嫌がる猫ちゃんには……吊るすタイプの「グルーミングハンモック」
シャンプー前や日々のケアである、爪切りや耳掃除を嫌がる猫もいるでしょう。我が家はかなり嫌がって引っ掻いてきますね。ですが、「グルーミングハンモック」に入ると身を委ねてくれ、手早くお手入れできるので重宝しています。

●シャンプー後のタオルドライには「セームタオル」
シャンプー後に猫を拭くなら、水泳用の「セームタオル」を使ってみるのはいかがでしょうか? ほぼ半乾きになるくらいの抜群な吸水力なので、ドライヤーの時間がかなり短縮できますよ。あまりの吸水力なので、私も毎日バスタオル代わりに使うほどです(笑)。

最新&定番の猫向けオススメペット家電特集 まとめ

猫はじっとしていられない子が多いので、ケアは猫自身にも飼い主にも負担になることが多いと思います。しかし、猫向けの家電やアイテムを活用すれば、お互いのストレスを減らすことができるはず。今回ご紹介したものも参考にしつつ、上手にペット家電を取り入れて、猫ちゃんと快適な時間を過ごしてくださいね。

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