散らかるおもちゃをどうにかしたい! 子どもでも無理なく片付けできる収納方法とは?

お子さんと生活していると「毎日片付けをしているのに、気づいたら子どもがおもちゃで散らかしている」という経験が毎日のようにあるのではないでしょうか。おもちゃで楽しく遊んでもらいたいですが、ずっと片付かないのもストレスがたまりますよね。思うように片付けをしてくれないのは、子どもにとって片付けにくい状態だからかもしれません。子どもにとって片付けやすい状況を作るコツを解説します。

【STEP1】しまう習慣をつける

第一段階として、子どもが自主的に片付ける習慣を作れるようにサポートしましょう。子どもに任せたままではいつまでも片付かないので、まずは「ママとどちらが早く入れられるか競争しよう」など、片付けではなく遊びの一環として、ゲームのように楽しみながら片付けができるように誘導すると良いでしょう。

また、はじめから細かいルールを設けても、子どもには難しいものです。そこで、ランドリーバスケットや収納ボックスなど大きめの入れ物を用意し「しまう」という意識がなくても、ポイッと「放り込む」だけで自然と片付けができる状態を作ります。蓋がないタイプの方が、より少ないアクションで片付けることができます。

収納する入れ物は、万が一子どもが落としてしまっても怪我をすることがないよう、布や軽いプラスチック製のものを選ぶと良いでしょう。箱型の場合、角張っていないデザインを選ぶとぶつかったときに怪我をするリスクを軽減できて安心です。持ち手の付いているタイプなら子どもでも持ち運びやすく、より便利でしょう。

【STEP2】出し入れしやすい収納を心がける

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子どもが自主的に使い、片付けやすい環境を作るには「取り出しやすく、しまいやすい」場所に収納することが大切です。例えば、本がたくさんあるからと言って高さのある本棚を設置してしまうと、子どもの手が届かない上段にある本は「手に取れない」「大人に出してもらっても自分で片付けできない」状況に陥ってしまいます。子どもの身長に合った収納スペースを設けましょう。

また、絵本の場合は、表紙をディスプレイしながらしまえるマガジンラックを利用する方法もおすすめです。たくさんの本を収納することはできませんが、読みたい本を見つけやすいので、その時々にお気に入りの本を厳選して収納します。

子どもが着る服も、ある程度大きくなったら自分でしまえるようになってほしいですね。しかし、最初は「きれいに畳んでしまう」ことが難しく、自力で片付けをすることが難しいかもしれません。ハンガーにかけてクローゼットなどにしまうだけであれば、子どもでも比較的簡単に収納できます。ハンガーパイプを低い位置に設定できるとベストです。

おもちゃを棚に収納する場合は、使用頻度や遊び方に合わせてしまう場所を決めると便利です。よく使うおもちゃは手前に、たまにしか使わないおもちゃは奥にしまうなど工夫します。また、棚にボックスなどを置いて収納する際には、棚とボックスの間に手が入る程度の隙間があると、サイズの小さなものであればボックスを棚から動かさずに「投げ込み収納」ができます。可動棚であれば棚の高さを調節し、固定棚であればボックスのサイズで調整しましょう。

【STEP3】分類してしまいやすい状況を作る

ある程度の年齢になると、ごっこ遊びなどが始まり、細かいおもちゃが増えてきます。おもちゃは使いやすいよう、種類別に収納したいところです。おもちゃを入れる収納ボックスなどを用意する際、容器の色を変えて見分けやすくしたり、ナンバリングして並べたりすることで、どこに何を入れたらいいのか視認しやすく、子どもにとって使いやすくなります。シンプルな収納ボックスを利用する場合は、中身がすぐに分かるようにイラストや写真入りのラベルを貼ると良いでしょう。

片付けがしやすい環境を作るために、時には断捨離も必要

年齢を重ねるごとにおもちゃが増えていく家庭は多いと思いますが、おもちゃの量が多いほどに片づけが大変になります。子どもの手に負えないくらい増えてしまったら、断捨離をすることも考えましょう。どのおもちゃを残すのかは子ども自身が決めますが、親が選別するサポートをしてあげましょう。

ただし「これは捨てる?」とダイレクトに聞いてしまうと子どもは「捨てたくない!」となり、断捨離しにくくなります。ネガティブにならないよう「よく使っているおもちゃは?」「お気に入りは?」などと聞きながら、使っていないおもちゃがないか確認します。何度か繰り返すことで、親が立ち会わなくてもおもちゃの選別ができるようになるでしょう。

まとめ

なかなか片付けをしてくれない子どもに整理整頓を教えるのは大変ですが、子どもは日々成長していますので、だんだんとできるようにすることも大切です。親が疲れない範囲で遊びの一環として取り組んでいけるとよいですね。ちょっとした収納の工夫などで子どもが片付けられることが増えるかもしれません。子どもの成長のためにも、将来の親の負担を減らすためにも、おもちゃの整理と収納スペースの見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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