長い時間を過ごすお家は、快適に心地良く過ごしたいですよね。風水にはお家で快適に過ごすためのさまざまな開運のヒントがあるようです。今から4000年以上前に中国で生まれた風水は、環境学に基づいた暮らしを豊かにする学問と言われています。快適に過ごせて運気も上がるという風水を、うまく生活に取り入れていきたいものです。ただ、どこから手をつければ良いのかが難しいと思われる方も少ないないでしょう。
この記事では最初に風水を取り入れる部屋として、家のなかでも家族が集まる空間であるリビング・ダイニングに風水を取り入れるポイントや、心身を休める寝室で使える風水についてご紹介します。お伺いしたのは、風水鑑定士として活躍する小西紗代さん。幸運を呼び込むリビング・ダイニング・寝室の風水開運術や風水的に良い間取りの考え方を伺いました。
良い運気を引き寄せたい! と思われている方は、ぜひこの記事を参考にまずはリビングから風水を取り入れてみてください。また、これからマイホームの購入を検討されている方やお住まいのリフォームを考えている方、部屋の模様替えをしようと思っている方も、風水を取り入れて快適なお家を目指してみてくださいね。
小西紗代 プロフィール
風水鑑定士、整理収納アドバイザー、生前整理アドバイザー準一級認定指導員
幼稚園教諭を経て、整理収納アドバイザー1級、風水鑑定士の資格を取得。2011年夏より整理収納サロン「神戸のちいさな収納教室」を主宰。整理収納・風水・Evernoteを用いた21世紀の開運収納を伝えるセミナーや雑誌、テレビ、ラジオでも幅広く活躍中。
著書に「さよさんの『物の手放し方』事典（講談社）、「片づけのことを考えただけで疲れてしまうあなたへ。」（学研プラス）等、多数。
http://fino-life.com/
風水鑑定士の小西紗代です。風水の観点からお家を見ると、そこにはさまざまな開運のカギがあります。家具の配置やインテリア、ちょっとした行動によって、運気を呼び込むことができるんですよ。今回は風水と間取りの関係やリビング・ダイニング・寝室の開運ポイントなどをお話したいと思います。
目次
１・・風水と間取りの関係とは?
２・・【風水×寝室】北枕は吉? ベッドの位置は? 寝室の開運ポイント
３・・【風水×リビング】観葉植物を置くと運気アップ! リビングの開運ポイント
４・・【風水×ダイニング】運気が上がるダイニングテーブルの位置&オススメテーブルクロス
５・・風水で運気が上がる間取りと家具の配置 まとめ
風水と間取りの関係とは?
風水では目には見えない“気”が屋内をうまく循環することで、運気が上がると考えられています。“気の流れ”＝“空気の流れ”だと考えていただければ、風水にとって空気がいきわたる間取りが重要であることがイメージしやすいかもしれません。たとえば玄関ドアの前に壁や階段を配置すると、気が停滞したり抜けていったりしてしまい、お家の隅々まで行き届かなくなるので注意が必要です。一方で、家事動線を意識した動きやすい間取りは風水的にも良く、気も停滞せずに良い循環を生みますよ。
また、風水での運気を呼び込む方位などの細かな部分は、立地や世帯主の生まれ年で変わってきます。新築時はハウスメーカーに依頼すると風水鑑定士を紹介してもらえる場合があるので、気になる方は相談しながら間取りを考えると良いでしょう。
※風水鑑定士が解説!金運・仕事運・健康運がアップするインテリア&カーテンの選び方
【風水×寝室】北枕は吉? ベッドの位置は? 寝室の開運ポイント
寝室は体を休めるためのスペースなので、風水でも重要な部屋とされています。壁紙やカーテンなどはアースカラーやグレーなどの落ち着いたカラーでまとめ、リラックスできる空間にコーディネートすると良いですよ。
寝室の開運ポイントはベッド
寝室のベッドは、ドアの直線上に置かないようにしましょう。“気”は部屋の入口から入ってくるので、睡眠時の無防備な状態で気をダイレクトに受けるのは良くないんですね。掃き出し窓の横も気の通り道になるため、できれば避けたほうが良い場所です。悪い気が流れる場所とされる「梁の下」にベッドを置くのもNG。さらに、寝ているときは頭の方向に何もないことが好ましいので、ヘッドボードが壁側となる配置が良いでしょう。
一方で、縁起が悪いとも言われる「北枕」ですが、実は風水では健康運が上がるとされているんですね。北から南へと流れる地球の磁気によって血流が良くなり、安眠につながると言われています。
また、風水ではスチールなどの金属製ベッドは気を乱すと考えられています。パイプベッドは便利ですが、風水的にはNG。お子様の部屋に学習机とセットになったロフトベッドを置くのも極力控えたほうが良いでしょう。頭の上に何かある状態で勉強すると、気が滞って成績が伸び悩むと言われていますし、手元が暗くなってしまうのもマイナスです。ベッドはベッド、机は机で分けることを検討してみてください。
ベッドのシーツを麻やシルクなど上質な素材にするのも、風水的に寝室の運気を上げる方法のひとつ。風水では天然素材で質の良いものが推奨されますが、すべての布製品を高級品にするのは難しいものです。しかし、ベッドシーツやクッションカバーなら、比較的手軽に高級素材を取り入れられるのでオススメしています。逆に、寝具で風水的にNGなアイテムは電気毛布。寝ている状態で電気を浴びると気の影響が強すぎると言われていますので、寝る前に温めて、睡眠時はスイッチを切ると良いでしょう。
ベッドに複数の枕やクッションを置くのも風水開運テクニックのひとつです。高級ホテルのベッドにも多数のクッションが置かれていますよね。豊かさの象徴とされる枕やクッションをたくさん使うことで、暮らしの豊かさも引き寄せられるというのが風水の考え方です。ほとんどのご家庭ではひとり1個ずつ使っているかと思いますが、試しに増やしてみるのはいかがでしょうか。柔らかさや高さが違う枕を用意することで、その日“もっともおさまりが良い”ものを使うこともできますよ。
夫婦の寝室には「セミリビング」がオススメ
最近では、寝室にソファなどを置いてセミリビングをつくるご家庭もあるようですが、これは風水的にも良い考え方です。お茶などを飲みながら会話を楽しむために、ミニ冷蔵庫を設置するのもオススメ。リラックス状態でコミュニケーションすれば、家庭運アップにつながりますよ。会話を大切にするためにも、寝室にはスマホを持ち込まないようにしましょう。
寝室に置くと運気が上がるアイテム
寝室は体を休めるための場所なので、“陽の気”が強すぎるのは風水的にあまり良くありません。室内が明るすぎると陰陽のバランスが悪くなるため、照明はダウンライトにすると良いでしょう。間接照明を置くのもオススメ。温かみのある電球色のフロアライトなどが良いですね。風水では香りも大切な要素なので、アロマディフューザーなども運気アップに適したアイテムです。良い香りのする場所には良い気が流れますし、アロマの香りは安眠にも役立つので、ぜひ取り入れてみてください。
観葉植物は運気が下がる!? 寝室のNGアイテム
風水では開運アイテムとして紹介されることの多い観葉植物ですが、実は寝室には推奨されていません。体を休めるための寝室に、人間以外の生きているもの、つまり“元気があるもの”を置くのは風水ではあまり良くないんですね。同様の理由で生花なども置かないようにしましょう。
さらに、寝るための場所に“動くもの”があるのも風水では良くないとされています。時計は小さな目覚まし時計を置く程度にして、壁掛けの大きな時計は飾らないのが無難ですね。トレーニング用のマシンや器具なども寝室に置くのは風水的にNGなので、ご注意ください。
また、寝室に鏡を置くことも風水ではNG。風水では寝ている姿が鏡に映ると、運気が吸い取られると考えられています。寝室にドレッサーを置いている方もいらっしゃると思いますが、寝ている間は布などを掛けて、鏡が見えないようにしましょう。
【風水×リビング】観葉植物を置くと運気アップ! リビングの開運ポイント
風水では寝室に置くのはNGだった観葉植物ですが、活気があること＝運気アップにつながるリビングには、ぜひ置いてください。植物は“邪気”を吸い取ってくれるので、良い気が循環するはずです。できれば背が高いものを、2つ以上置くと良いですね。観葉植物だけでなく、生花も同様の効果がありますよ。
クリスマスやお正月など季節のイベントごとにインテリアを変えるのも風水では良い行動とされています。旬なものを取り入れることは、新しい良い気を取り入れたり、気の流れを良くしたりすることにつながるからですね。同じアイテムを置き続けると気が停滞してしまうと風水では考えられていますので、季節ごとに違ったアイテムを飾ってみましょう。
風水ではテレビの配置は「東」が吉
風水ではリビングのテレビは、東の方角に置くのがオススメ。風水における東の方位は、発展運や仕事運、勉強運などを司る意味をもつため、情報を受信・発信するものは東に置くのが吉です。部屋の雰囲気やインテリアとの調和も大切なので、使わないときに隠せるような扉を付けても良いと思います。デザインで選ぶなら、パナソニックのキャスター付きで移動できるテレビや、最近流行しているプロジェクターも良いですね。
とは言え、最近はテレビを置かないご家庭も増えました。情報のキャッチの仕方も人によってさまざまな時代なので、リビングにテレビが必須なわけではありません。その場合はパソコンやラジオなどの情報発信源を東に置いてみましょう。
風水で運を呼び込むソファの配置&素材
風水では、ソファは壁を背にして置くのが理想的。一方で、廊下やほかの部屋からの気が直接当たる場所にソファを配置すると、風水的に気の流れを妨げてしまうので、ドアの直線上に置くのは控えましょう。
素材は上質な革素材がベストで、次いで布製ですね。ビニール素材はお手入れがしやすいのですが、風水では人間と相性の良くない“火の気”をもつ素材なのでオススメできません。また、合皮も「本物ではない」という点で、風水では避けたほうが良いとされています。
ソファの形状は丸みを帯びた柔らかいデザインが吉で、クッションをたくさん置くとさらに運気アップ。夏は麻、冬はファーという具合に、季節によってクッションカバーを付け替えるのも良いですね。
風水ではリビングテーブルは丸い形がオススメ
ソファに加えて、リビングにはローテーブルも必要ですよね。風水では尖ったものより丸みを帯びた形状が運気を呼び込むので、オーバル型などを選びましょう。素材は木製や、最近流行しているストーン素材がオススメ。ガラステーブルはオシャレなアイテムですが、風水ではガラスが“火の気”をもつと考えているため、避けたほうが良いかもしれませんね。
【風水×ダイニング】運気が上がるダイニングテーブルの位置&オススメテーブルクロス
ダイニングの必須アイテムと言えば、テーブル。風水では自然素材のものを使えば運気がアップすると言われているので、木製テーブルがオススメです。天然木の一枚板からつくられた高級なダイニングテーブルなども良いでしょう。逆に、人と相性が良くない“火の気”をもつガラス素材などは避けるのが無難ですね。
色味やデザインは部屋の雰囲気に合っていればOK。設置するときは、背中がドアに向かないようにします。気がダイレクトに入ってくる場所に無防備な背中を向けるのは風水的に良くないので、気を付けてくださいね。
テーブルクロスは麻や綿、シルクなどの上質なものを使うと風水の運気アップにつながります。さらに、季節に合った素材を使い分けると気の流れが良くなりますよ。カラーは部屋の雰囲気に合わせて、好みのものを選ぶと良いでしょう。一方で、あまりオススメできないのはビニール素材。ビニールもガラス同様に“火の気”をもつ素材なので風水では人との相性が悪いと考えられていて、家族の運気を下げかねません。テーブルクロスを使わずにトレイやランチョンマットなどを使うのはOKですが、トレイの場合は木製品や竹製品などの自然素材を選びましょう。
風水で注意したいダイニングでのNG行動
ダイニングでついやってしまいがちなのが、テーブルに郵便物や仕事の書類、学校のプリントなどを置きっぱなしにすること。風水では目的の異なるものがまざるのは、あまり良くないと考えられています。“食事の気”とそれ以外の気が混ざってしまうため、風水的には運気を下げかねないんですね。散らかっていることも風水では良くないので、ダイニングテーブルは常にキレイにしておきましょう。
風水で運気が上がる間取りと家具の配置 まとめ
リビング・ダイニングでの風水で運気を上げられるポイントや寝室内のアイテムや配置について、ご紹介しました。風水では気の流れが大切なので、玄関ドアやリビングの入り口など空気が入ってくるところの前は風通しを良くしておきましょう。目に見えない“気”の流れが大切なので、家事導線を考えた住みやすいお家は、風水の観点からも運気の上がるお家となります。また、風水では観葉植物や花などの生きたものは寝室にはＮＧ、リビングには吉ですね。忙しい毎日のなかで、お家はほっとくつろげる空間にしたいもの。ご紹介した風水の開運ポイントなどを参考に、無理なく取り入れられるものがあれば、ぜひやってみてください。生活に風水を上手に取り入れて、運気を上げていきましょう。
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