整理収納レベルチェックで片付けられない理由がわかる! アドバイザーが対処法も解説

お家をキレイにしたいのになかなか片付けられない……という悩みは、その原因を分析することで、解決できるかもしれません。整理収納アドバイザーの中山真由美さんによると、お家や部屋を片付けられない原因は、「整理力」と「収納力」が不足していたり、ふたつの力のバランスが悪かったりとさまざま。だからこそ、片付けられない原因を分析し、適切な対処をするのが大切なのだとか。そこで、お部屋と心のカウンセリングもされている中山さんに整理力・収納力レベルのチェック方法とタイプ別のお悩み対処法を教えていただきました。片付けが苦手な方からもっとスキルを上げたい方まで、必見の情報が満載ですよ!

整理収納アドバイザー・中山真由美のプロフィール
中山 真由美 プロフィール
整理収納アドバイザー/お部屋と心のカウンセラー

整理収納サービスと電撃的な出会いをしたことで、子供の頃からの捨て下手・しまい下手を克服。この経験を元に整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーをおこなっている。雑誌での連載や特集記事、テレビ、講演など幅広く活躍中。
著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)、『増やす男と、捨てない女の片づけ術』(小学館)『いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK』(マイナビ)など多数。
Ritta Stanza 中山真由美のお片づけ・整理収納

整理収納アドバイザーの中山真由美です。2007年から整理収納アドバイザーとして活動を始め、2,000件を超える片付けられない悩みを解決してきました。相談者さまの部屋の状況を書き出していくうちに、片付けには「整理」と「収納」それぞれ違った技術が必要であり、4つのタイプに分類できることがわかったんです。そのタイプを分析するために開発したのが、今回ご紹介する「整理・収納レベルチェック」です。開発から2年間の試運転を経て、以降14年間ずっと変わることなく使い続けているレベルチェックですので、きっと皆さまのお役に立てるはず。まずは前提となる片付けの基本や考え方、整理・収納・整頓の違いから解説させていただきます。

目次
1.整理・収納・整頓の違いとは? 整理収納アドバイザーが教える「片付け」の基本
2.あなたは何タイプ? 整理力・収納力のレベルをチェック!
3.診断結果から4タイプに分類&分析! あなたの整理収納タイプは?
4.整理収納タイプ別! 悩みの傾向と対処法を解説
5.整理収納レベルチェックで片付けられない理由がわかる! アドバイザーが対処法も解説 まとめ

整理・収納・整頓の違いとは? 整理収納アドバイザーが教える「片付け」の基本

整理収納アドバイザー中山家のBefore

現在は整理収納アドバイザーとして活動している私ですが、実はとんでもない汚部屋の住人だった時代があります。子どものころから片付けが大の苦手で、大人になってもそれは続き、結婚して子どもが生まれても相変わらずの暮らしをしていました。ものが多くてどこに何があるのかわからず、いつも探しものをして、常にイライラ、ストレスが溜まる……そんな生活を送っては心身ともに疲弊する毎日だったんです。

整理収納アドバイザー中山家のAfter

しかし、整理収納サービスと出会ってから私の人生は一変しました。自分に必要なものを必要な分だけ持つ、そのために整理・収納する力を付けることで、前向きで充実した生き方ができるようになったんですね。そんな片付け下手だった私だからこそ、誰でも自分らしく暮らすためのお手伝いができると信じて突き進み、今ではたくさんの方に喜んでいただいています。

整理収納アドバイザーの仕事は、お家をキレイに整えるだけではありません。相談者の“片付かない理由”を伺って、一緒に解決するところまで担っています。そこまでしないと、私たちが帰った後、すぐに元通りになってしまうことが多いんですよ。片付けをするときは、自分の心とも向き合います。愛着のあるもの、思い出のあるもの……片付けには必ず気持ちが関わってくるので、時間も手間もかかるものなんです。そして、自分が納得するかたちで片付けるためには、考え方を変えるとともに整理力・収納力が必要になるんですね。では、整理や収納とはなにを意味するのか? 整頓との違いとあわせて解説します。

整理・収納・整頓の意味

整理・収納・整頓の意味

●整理……必要なものと不必要なものを分けて、不要なものを取り除くこと

●収納……整理で分類したものを使いやすく収めること

●整頓……乱れているものを整えて、もとの場所に戻すこと

整理・収納・整頓を同じようなニュアンスで使っていても、実はそれぞれ異なる意味を持つんですね。とくに整理は“捨てる”というイメージがあるかもしれませんが、捨てるだけではお家はキレイになりません。残したものに対し、収納を見据えて“分類する”ことも含め、私は整理だと考えています。そして、整理・収納・整頓を一括りにしたものが「片付け」であり、整理 ⇒ 収納 ⇒ 整頓の順番でおこないます。

ものを捨てるときの考え方として大切なのは、使わないものをすべて捨てる必要はないということです。たとえば思い出の品や大切なコレクションは、使ってない = 不用品と考えなくてOK。持っているだけでモチベーションが上がるものは、自分にとって必要なものと捉えましょう。

整理ができたら、次は収納です。分類したものを使いやすく収納するには、日常的によく使うものを取り出しやすいところに置きます。取り出しやすい場所とは腰から目の高さで、ここを「中」としてください。それを基準に収納スペースを中・下・上の3つのゾーンに分け、日常的によく使うもの〜月1回使うものは「中」、半年に数回使うものなら「下」、年に1回使うか使わないかであれば「上」に収納しましょう。中・下・上の収納ルールを家族全員に共有できていれば、探しものが見つかりやすくなり、暮らしやすいお家にもなるはずですよ。

整理・収納・整頓のコツを詳しく知りたい方はコチラ

あなたは何タイプ? 整理力・収納力のレベルをチェック!

あなたは何タイプ? 整理力・収納力のレベルをチェック!

片付けられない原因を把握するためには、ご自身がどのタイプなのかを診断することが大切です。整理・収納レベルチェックリスト①②の項目から、それぞれ自分に当てはまらない“NO”の数をカウントしてみましょう。

【チェックリスト①②で 「当てはまらないもの」 の数をかぞえてください】

チェックリスト①整理力

床にものを置いている
収納スペースにはもう余裕がない
新しいもの・流行のものが好きで、つい買ってしまう
捨てるつもり・あげるつもりで、半年以上経っているものがある
クローゼットや押入れの前にものが置いてある
バーゲンなどお買い物に行ったら、何か買わないと気が済まない
タダのものはとりあえずもらう
捨てるのが苦手
ストック品は多めにないと安心できない
10取っておくか迷ったら、とりあえず取っておく
11つい同じような色や形の洋服を買ってしまうことがある
©心も整う「捨てるルール」と「しまうルール」

チェックリスト②収納力

タオルを何枚持っているかわからない
収納は広ければ広いほど良い
何が入っているかわからないダンボールがある
物をよくなくしたり、探し物をしたりすることが多い
どこに何があるか人に説明できない
空いた収納スペースがあれば、何か入れたほうが良い
使うものは外に出ていたほうが使いやすい
とりあえず置いた場所にずっと置いたままになることが多い
置く場所が決まっていないものがある
10使い忘れて、賞味期限を過ぎてしまう食材が結構ある
11収納家具は使いやすさよりデザインや価格で選ぶことが多い
©心も整う「捨てるルール」と「しまうルール」

診断結果から4タイプに分類&分析! あなたの整理収納タイプは?

当てはまらないものの数 診断結果
①が6個以上、②が6個以上 A:整理・収納達人タイプ
①が1〜5個、②が6個以上 B:収納上手タイプ
①が6個以上、②が1〜5個 C:整理上手タイプ
①が1〜5個、②が1〜5個 D:片付け苦手タイプ

チェックリスト①整理力と②収納力の結果を表に当てはめると、「整理・収納達人タイプ」「収納上手タイプ」「整理上手タイプ」「片付け苦手タイプ」の4タイプに分類できます。さらにここからは、お部屋と心のカウンセラーとしても一歩踏み込んで分析していきますね。

【A:整理・収納達人タイプ】

・必要なものだけがある洗練されたお家
・もっと整理収納について学びたいと思っている

Aタイプは、整理も収納もある程度できる方。当てはまらない数が多いほど凄腕で、お家がスッキリと片付いているはずです。しかし、「今以上にお家をキレイにしたいのに、家族が協力してくれない」とお悩みの方も。

【B:収納上手タイプ】

・収納グッズが大好き
・パズルのように隙間なく収納している
・「いつか使うかも」「もったいない」とものを捨てられない

100円ショップや無印良品、IKEAやニトリなどが大好きで、収納グッズがあちこちに置かれていませんか? さらに「いつか使うかもしれないから」とものを捨てられず、どうやって収納しようか悩むこともしばしば。そんなBタイプは几帳面な方が多く、収納を開けるとパズルのようにぎっしり詰まっていることが多いですね。

【C:整理上手タイプ】

・ものをあまり買わない
・ものを躊躇なく手放せる
・収納が苦手なので、ものが少ない割にものを探すことがある

整理上手のCタイプは、ものをあまり買わないし、迷わず捨てられる方。しかし、不要なものが少ないはずなのに「探しものがなかなか見つからない」なんてことはありませんか? ものに執着がないぶん収納が苦手で、定位置を定めずいろいろなところにしまっているケースが見受けられます。

【D:片付け苦手タイプ】

・床にものが散乱している
・優柔不断
・ずっと同じ環境にいたい

Dの片付け苦手タイプのお家は、床にものが散乱しているケースが多々あります。整理も収納も苦手なので、散らかったまま生活していることも。実は周りに合わせる優しいタイプの方が多く、優柔不断な傾向があるので「いらない」という判断がなかなかできません。とくに人からのもらい物に関しては、ずっと大切にとっておいていませんか? 環境の変化をあまり好まないので、現状からの脱却に時間がかかるタイプでもあります。

整理収納タイプ別! 悩みの傾向と対処法を解説

整理収納タイプ別! 悩みの傾向と対処法を解説

上図は、整理力「4」収納力「8」の場合のサンプル図です。チェックリスト①整理力と②収納力の結果を当てはめて、2つの軸が交差する点のエリアが自分のタイプだと診断できます。

整理・収納達人タイプの方は2点を結んでできる四角形が、より大きな正方形になることを目標に、チェックリストのNOの項目を増やしていきましょう。仮に長方形だと整理・収納どちらかに力が偏っているので、バランスが取れていないんですね。ひと言で整理・収納達人タイプと言ってもレベル差がかなりありますので、どんどんレベルアップしていきましょうね。

収納上手タイプの方は整理力、整理上手タイプの方は収納力を上げることを目標に頑張りましょう。片付け苦手タイプの方は全体的な底上げをするため、自分でも取り組みやすいと感じた項目からNOにすることを目指してみてください。

ちなみに整理力や収納力が4〜7辺りの方は、最近になって整理収納を始めたという方が多い傾向です。相談者さまの診断結果を見て「最近始められましたか?」なんて聞くと、「中山さんは占い師ですか⁉」と言われることもあるですよ(笑)。14年間いろいろな方にやっていただきましたが、的中率は極めて高いので、診断結果にご納得された方も多いのではないでしょうか。それでは、各タイプ別の悩みの傾向と、その対処法を解説していきます。

「整理・収納達人タイプ」悩みの傾向と対処法

「整理・収納達人タイプ」悩みの傾向と対処法

Aの整理・収納達人タイプからのご相談で多いのは「家族が協力してくれない」というケースです。何がいけないのか、理由がわからないとおっしゃる方がほとんど。片付けても片付けても、ものがすぐに散らかってお家が理想の状態にならず、自分ばかりが頑張っているように感じているのではないでしょうか?

「整理・収納達人タイプ」は一緒に住む家族全員が住みやすいと思う片付けを意識する

整理・収納達人タイプの方に意識していただきたいのは、一緒に住む家族全員が住みやすいと思う片付けをすることです。とくに家族が共用で使うものには要注意。たとえば体温計の使用場所がリビングであることが多いのであれば、救急箱にきちんとしまうよりもリビングに置くほうが使いやすいかもしれません。その場合、“家族がリビングで使うものセット”として収納スペースを決め、テレビやエアコンのリモコンなどと一緒にしまいましょう。その後、リビングの収納ルールとして家族に共有することも忘れないでくださいね。

人それぞれ使う場所も違えば、使うタイミングも違います。自分の感覚と家族の感覚は違いますし、「いる・いらない」の基準も理由も然りです。家族が協力してくれないと感じているなら、まずは相手に寄り添って、家族の声に耳を傾けてみましょう。ものが散らかるのはなぜなのか、なんで不要なものを捨てられずにいるのかなどを把握することが大切です。家族に整理・収納レベルチェックをやってもらうのも良いですね。片付けに対する考え方や価値観がわかるので、どこから改善すべきかのヒントになると思います。

「収納上手タイプ」悩みの傾向と対処法

「収納上手タイプ」悩みの傾向と対処法

Bの収納上手タイプは収納が大好きで、4タイプのなかでは一番ものが多い傾向です。収納を開けるとパズルのようにものが隙間なく入っているので、引っ越しのときは一苦労。当初の見積もりが3トントラックだったのに、当日蓋を開けてみると4トンのロング車になったというケースもあります。キレイに収納されているので簡単に引っ越しできそうなんですが、想像以上の量が詰まっているんですね。

「収納上手タイプ」はものの捨て時を見極める力や整理力を身に付けることが肝心

そんな収納上手タイプの方は、収納の広さは限られていることを認識しましょう。いろいろな収納グッズを活用するのはOKなんですが、ものを減らさなければスペースは空きません。ものの捨て時を見極める力や整理力をしっかりと身に付けることが肝心ですね。ものを捨てるコツはいろいろありますが、「使う・使わない・迷う・思い出」に分別し、5秒でジャッジするのがオススメ。あえて「迷う」という選択肢を加えたり、思い出にまつわるものは捨てないというルールがあったりするだけで、自分にとって必要ないものが判別しやすくなるんですよ。

不用品を捨てる「整理」の手順とコツを詳しく知りたい方はコチラ

また、これからお家を建てる方から「今はこれだけものがあるので、収めるにはどのくらいの広さが必要ですか?」と聞かれることもありますが、ものを基準に考えるのは要注意。ぎゅうぎゅうに詰め込んで、使いたいときに使いたいものが取り出せなくなってしまいます。どういうお家に住みたいのか、どんな部屋が快適なのかをイメージして、家族にとって必要なものを厳選しましょう。

「整理上手タイプ」悩みの傾向と対処法

「整理上手タイプ」悩みの傾向と対処法

Cの整理上手タイプは収納グッズに無関心な方が多いですね。ものは少ないのに引き出しの中はぐちゃぐちゃというケースも。「お家に造り付け収納をつくったのに、なぜ収納グッズが必要なの?」って質問もたくさんいただきました(笑)。そのため、まずは収納グッズに興味を持ってもらうことから始めています。

「整理上手タイプ」は収納方法や収納グッズに興味を持つことから始める

大きな空間にものを置くとバラバラになるので、収納グッズは必要不可欠なんですよ。買うのがもったいなければ、お菓子の缶や丈夫そうな空き箱を活用してみてください。紙袋でも補強すればOKですから、あるもので代用するなり購入するなりして、収納スペースの使いやすさをアップさせましょう。

整理上手タイプは比較的ものの量が少ないので、洋服の整理収納から始めるのがオススメ。ハンガーにかけられたカットソーやパンツなどをアイテムごとに分けてから、さらに夏服・冬服と季節ごとに分類します。冬なのに夏物が混ざっていたら取り出しにくいですし、探すのにも時間がかかってしまいますから、きちんと収納して生活しやすくしましょう。次は服が入っている引き出しの収納にもチャレンジ。季節やアイテムごとに分けた衣類をキレイに畳んで、色別に収納していきます。洋服をきちんと収納すると、探しものをする時間が減って、使い勝手がアップしたことを実感しやすいんですよ。

収納に興味が湧いてきたら、100円ショップにどんな便利グッズがあるのか探してみるのも良いですね。ものは比較的少ないはずので、収納力をアップさせることに注力しましょう!

クローゼットの収納について詳しく知りたい方はコチラ

「片付け苦手タイプ」悩みの傾向と対処法

「片付け苦手タイプ」悩みの傾向と対処法

Dの片付け苦手タイプは、まさに以前の私ですね。捨てるのも収納も苦手で、いつか使うかもしれないものを空き部屋に溜め込んでしまっていませんか?

「片付け苦手タイプ」は本当に必要なものを選別して適正な量にすることから始める

まずは整理 ⇒ 収納の意味を復習し、本当に必要なものを選別して適正な量にすることから始めましょう。適正な量とは、収納スペースが7割くらい埋まる量です。パンパンに詰め込むと取り出しにくいのでNG。「使う・使わない」に分別して、不要なものをどんどん捨てましょう。

「使う・使わない」で分ける理由ですが、たとえば「いる・いらない」や「捨てる・残す」だと、自分の感情を目安に分類することになるので、「いる」や「残す」ばかりになってしまうんですね。客観的な判断がしやすい「使う・使わない」なら7対3ぐらいに分類されるはず。なかなか判断がつかないケースもあると思うので、「迷う」と「思い出」の選択肢も加え、5秒でジャッジを心掛けてみてください。お家のものがある程度少なくなったら、次は収納を実践しましょう。

片付け苦手タイプの方は、ものの量が減っただけで満足しがちなので、短期間で整理 ⇒ 収納まですることが大切です。せっかくものが減っても時間が経てばまた増えてしまうので、私はご相談いただいたら2日間くらいですべて終わらせるようにしています。ご自身でやる場合も短期決着を目指してくださいね。

整理収納レベルチェックで片付けられない理由がわかる! アドバイザーが対処法も解説 まとめ

「整理・収納レベルチェック」をして、片付けられない理由に心当たりがあった方は、診断結果を参考にお家をスッキリさせていきましょう。「整理・収納達人タイプ」「収納上手タイプ」「整理上手タイプ」「片付け苦手タイプ」ごとの対処法もご参考になれば幸いです。片付けたいという意思はあっても、自分に合った対処法やコツを知らないと、なかなか効率良く片付かないもの。ときにはプロに頼るのもひとつの方法だと思います。整理力と収納力を磨くことは、暮らしやすくなるだけでなく、生きやすくなることにも繋がります。ものに対する価値観は月日とともに変化しますので、整理・収納レベルチェックも定期的におこない、スキルを確認して、家族が暮らしやすいお家づくりをしていきましょう。

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