【住宅購入体験談】次男の誕生を機に、新築マンションを購入したMさん

一生で一番高い買い物とも言われるマイホーム購入、みんなはどうしてる?

失敗したくない、購入後に後悔がないようにしたいマイホームの購入。気になる体験談を、35歳の時に東急田園都市線宮前平駅でマイホームを購入されたMさん(女性)にお伺いしました。

―住宅を購入された経緯について、教えて下さい。

子どもを授かると同時に結婚し、しばらくは賃貸マンションで暮らしていました。池袋駅から徒歩15~20分ほどの立地で、通勤にはとても便利でしたが、子育てをするには都会過ぎましたね。長男が保育園に通う間は住み続けましたが、近くに手頃な公園がなく、自転車で3キロほど先の飛鳥山公園まで行くしかありませんでした。繁華街も近く、将来子どもだけで留守番をさせるのも心配でしたので、長男が小学校に入る半年前に家探しを開始しました。

―マイホームの条件は?

家探しを始める少し前に次男が生まれ、子どもが2人になると明らかに手狭で、また手間も増えるため親を頼らなければ働きながらの子育ては難しい状況でした。夫婦とも横浜に実家があるので、横浜方面にアクセスしやすく通勤もしやすい立地を条件に探すことにしました。マイカーは所有しない前提でしたので、最寄り駅から徒歩2分以内であることも条件でしたね。さらに子どもが1人で塾に行く可能性を考えると、防犯面から駅近は譲れませんでした。予算は6,000万円以内程度で考えていました。

長男の小学校入学まであまり時間がなく、タイムリミットが迫っていました。また、当時通わせていた保育園が気に入っていたので、ギリギリまで通って入学直前に引っ越したい想いもありました。家探し期間が限られた結果、購入したマンション以外は検討できませんでした。

―家探しの方法は?

マイホーム購入に向けて、いくつかの物件情報サイトに登録したところ、大手不動産会社の営業担当者から「条件を満たしたマンションがある」と連絡をいただきました。私たち夫婦だけで判断するのも不安だったため、不動産マニアの両親にも同行してもらい、モデルルームを見学しました。印象は悪くなかったですし、両親も「お買い得だと思う」と言ってくれたので購入を決断しました。
ワンフロアにつき3戸と小規模なマンションですが、間取りは3タイプありました。私たちが選んだのは南向きに長い、やや変形した間取りです。抽選で外れることは避けたかったので、敢えて変わった間取りを希望しました。低層階は眺望が望めず、高層階過ぎるのも抵抗があったので、中層階の住戸に決めました。

―住宅ローンについて教えて下さい。

共働きですが、住宅ローンは夫名義のみで契約しています。夫はお金の計算が大好きで、返済シミュレーションなども積極的にチェックしており、全部まかせています。ただし、頭金に関しては夫婦それぞれ1,000万円ずつ出し合いました。夫の趣味は読書とプログラミングとあまりお金がかからないものでしたので、無理なく貯めることができました。

―マイホームの特徴は?

間取りは3LDKの70平米少々で、4人で住むにはややコンパクトです。しかし、日中はあまり家にいませんし、モデルルームを見学していた他のご家族も、同じような家族構成が多く、特に心配はしていませんでした。「一軒家に住んでピアノを置きたい」という夢はありますが、駅近の条件を優先した結果ですので、満足しています。3つの居室は、長男と次男の子ども部屋と、寝室に充てています。

購入後の物件説明会では学区の話が多く「他におすすめポイントはないの?」と感じましたが、学区内の小学校は新しくて気に入りました。2人とも私立中学を受験させるつもりでいたところ、クラスの半数以上が私立中学を受験するようでしたので、自分たちの教育方針と合っていたと思います。ご近所付き合いも良好で、子ども同士遊ばせることも多いですが、トラブルはありません。

―不満はありませんか?

不満があるとすればやや管理費が高いことでしょうか。とは言え、修繕積立金を含めて2万円程度で管理人が常駐し、さまざまな業務をこなしてくれていることを考えると妥当な金額かもしれません。今年から理事会の役員となり夫が参加していますが、メンバーは温厚な方が多く同じような価値観の人が多いので揉めることはないようです。

―実際に住んでみてよかった点は?

家が広く、母の家まで車で20~30分と近くなり、お互いの家を行き来することが増えました。引っ越すまでは「共働きで大変そうだから手伝いたいけれども、池袋は遠い」と言われていましたが、手伝ってもらいやすい環境を作れたと思います。賃貸マンションのキッチンは母には不評でしたが、最新の設備が揃ったキッチンで料理しやすくなったことも良かったと思います。
また、駅近の立地を優先した判断は正しかったと感じています。息子に夜遅くなってから「明日学校に〇〇を持って行かないといけない」などと言われることが多いのですが、近くに100円ショップなどがあるので何とか手に入ります。何でも揃う駅近は便利です。
また、子どもが同じ小学校に通う同じような家族構成の住人が多く、子どもを預かってくれる家がマンション内に複数ある環境で子育てができることもありがたく、とても助かっています。

―将来的なビジョンはありますか?

現在、長男は中学1年生で1時間少々かけて通学しています。マンション購入当時はあまり考えていませんでしたが「次男の通学先によっては引っ越さなければならない可能性もあるんだ」と、まわりのお母さんたちを見てそれに初めて気付きました。次男には、家から通える範囲内の中学校を選んでもらい、当分はここで暮らしたいと思っています。将来、子どもたちが独立したら住み替えの可能性もありますが、現時点では考えられません。子どもたちも今のところ、親元を離れるつもりはないようです(笑)

―これから住宅購入を考えている方々に、アドバイスはありますか?

子どもがいると「生活してみなければ分からないこと」がたくさん出てきます。保育園までの近さを気にしている方は多いと思いますが、その地区でどんな人が子育てしているのか、インターネットで調べても分からないような生の声を、事前に聞いてから購入の判断ができればベストなのではないでしょうか。

住宅ライター 斎藤 若菜
住宅ライター 斎藤 若菜

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。
住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。
リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。

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