一戸建て住宅を新築したら「お世話になった人へ感謝の気持ちを伝えたい」「親しい人を招きたい」と考える方が多いのではないでしょうか。新築祝いを貰った場合も、何かお礼をしたいところです。そんなときには「お披露目会」を開くことで、マイホームの完成を報告するとともに、おもてなしをすることがお返しになります。この記事では、一戸建て住宅を新築した際のお披露目会の必要性や、招待をするタイミング、準備すべきことや注意点も解説します。
目次
1.一戸建て住宅の新築時にお披露目は必要?
2.一戸建て住宅の新築時にお披露目会をするタイミング
3.一戸建て住宅の新築時にお披露目会をする際の準備
4.一戸建て住宅の新築時にお披露目会をする際の注意点
5.一戸建て住宅の新築時のお披露目 まとめ
一戸建て住宅の新築時にお披露目は必要?
一戸建てを新築する際に地鎮祭や上棟式を行うのと同様に、完成した新居をお披露目する慣習があります。とはいえ、近年は核家族化が進み、共働き家庭が主流となるなどライフスタイルが変化していることもあり、簡単にするケースやお披露目会自体を行わないケースも増えています。ただ、土地柄新居の披露が常識となっている地域もあるので、地域や家庭の事情、何よりも自分たちがお披露目会を行いたいかどうか家族で話し合い、実施するか決めましょう。新居にゲストを招くことに抵抗がない方は、お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるために、お披露目会の実施を検討すると良いでしょう。
一戸建て住宅の新築時にお披露目会をするタイミング
お披露目会は一戸建てを新築後、引っ越しをして荷物の片づけが一段落したタイミングがおすすめです。引っ越し後に家具が届く場合はそれらの到着を待ち、生活が落ち着いてきた頃が良いでしょう。新居の完成から1ヶ月~2ヶ月後が目安です。参加者が集まりやすい日時の設定を心がけましょう。
一戸建て住宅の新築時にお披露目会をする際の準備
一戸建て住宅の新築時にお披露目会をするにあたり、どのような準備をしたらよいのでしょうか。
新築時のお披露目会の準備1:誰を招待するか考える
両親や兄弟などの家族や親せき、仲の良い友人、会社の同僚など、呼びたい人を思い浮かべましょう。招待したい人が多い場合、「お披露目会を一度で済ませてしまおう」と考えがちですが、家の広さや招待客の関係性を考えて調整が必要です。会話が弾むことなく気まずさを感じることがないよう、気心の知れたメンバー同士で複数回に分けてお披露目をした方が、失敗が少ないでしょう。
新築時のお披露目会の準備2:招待状を作成する
お披露目会の日時と誰を招待するかを決めたら、招待状を作成します。新居が完成したこと、お披露目会を開催することを伝えるとともに、迷わず訪問できるよう、新居の住所と最寄り駅に加えて簡単な道順・地図を添えましょう。スマートフォンの地図アプリで位置を確認しながら来る方のために、位置情報のURLをもとにQRコードを発行して添えるとより親切です。道が分からない場合や当日に何かあった場合の連絡先も忘れずに記載します。
新築時のお披露目会の準備3:招待できない人や欠席者への対応
お披露目会を行うと決めたものの、当日は予定が合わず出席できないという人もいます。事前に新築祝いをいただいた場合は、お祝い金額の3分の1から半額程度を予算に返礼品を準備しましょう。ただし、両親からなどお祝い金が高額な場合、相手との関係性によっては気持ち程度のお返しで良い場合もあります。コーヒーやお酒、お菓子などの嗜好品や、好みが分からない場合はタオルやバスグッズなどの消耗品、好きな商品を選べるカタログギフトなどが定番です。のしは蝶結びの水引で、表書きは水引の上に「内祝」もしくは「新築内祝」、下に名前を書きましょう。送るタイミングは、お披露目会の直後がベストです。
一戸建て住宅の新築時にお披露目会をする際の注意点
新居のお披露目をする当日は、どのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。4つのポイントを確認していきましょう。
新築時のお披露目会の注意点1:ゲストの来訪手段を事前に確認
ゲストが自動車で来訪する場合、その分の駐車スペースが必要になります。事前に移動手段を確認し、家に駐車スペースがない、もしくは台数が足りない場合は、近隣のパーキングを案内できるよう、準備をしておきましょう。「数時間程度の滞在だから」とゲストが路上駐車をしてしまった場合、通行の妨げになり、ご近所に迷惑をかけてしまう恐れがあります。お披露目会のホストとして、トラブルを未然に防ぎましょう。
公共の交通機関を利用して来訪する場合は、最寄り駅まで迎えに行くと安心です。人数などの関係で難しい場合は、道に迷ったときすぐに対応ができるよう、いつでも連絡が取れる体制を整えておきましょう。
新築時のお披露目会の注意点2:ランチタイムがおすすめ
お披露目会はその名の通り、新居をお披露目することを大きな目的としています。そのため、外観も自然光が入った家の中も見てもらいやすい昼間の時間帯が基本です。ランチタイムに設定し、食事をしながらのおもてなしが一般的です。自分で腕を振るっても良いですし、難しい場合はテイクアウトやデリバリーを活用しても良いでしょう。いずれの場合も、準備や片付けの手間が少なく、ゲストが和やかに食事を楽しめることが大切です。車で訪れる人、お披露目会の後に予定がある人に配慮し、飲み物はノンアルコールも含めて準備します。
新築時のお披露目会の注意点3:お祝い品は目に入りやすい場所に
お披露目会よりも前にプレートやペアグラス、カップ&ソーサーなどの食器やキッチン用品、タオルといった新築祝いをいただいた場合は、当日できるだけ使用しましょう。時計やアート、観葉植物などを送られた場合は、玄関ホールやリビングといった目に入りやすいところに飾っておきたいところです。贈り物を使っている姿を見せることも「おもてなし」のひとつです。
新築時のお披露目会の注意点4:家の公開範囲を決めておく
完成した新居を見てもらうことを目的としたお披露目会ですが、新築したからといってすべてを公開する必要はありません。もちろん、玄関やLDK、ゲストも使用する客間やサニタリーといったスペースは、公開することを前提に準備を進める必要があります。しかし、寝室や書斎などプライベートな空間を見せるのに抵抗がある方も多いでしょう。すべての部屋を見たいと言われたときには「まだ片付いていないから」など、角を立てないようにやんわりと断りましょう。
一戸建て住宅の新築時のお披露目 まとめ
新居のお披露目会は、必ずしなければならない訳ではありません。しかし、一戸建てを新築するにあたり、両親から資金援助を受けたり、友人や会社の同僚に相談をしたり、引っ越しの手伝いをしてもらったり、様々な人にお世話になった方が多いのではないでしょうか。そうした人々に感謝の気持ちを伝えるならば、お披露目会は絶好の機会となります。近しい関係の人であれば、軽食を用意してカジュアルな集まりを企画するだけでも十分です。これから一戸建てを新築するという方は、完成後のお披露目会を検討してみてはいかがでしょうか。
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ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。
住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。
リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。