一戸建てを新築するにあたり、内装や外装とともに考えなければならないのが、外構です。中でも郵便ポストは必ず設置が必要なエクステリアのひとつであり、デザインや置き場所などで家の印象を左右することもあります。では、どこに、どのようなポストを設置すれば良いのでしょうか。ここでは、郵便物の受け取りに欠かせない、ポストの種類や選び方を解説します。
目次
1・・ポストの設置方法による種類とメリット・デメリット
2・・ポストの選び方 3つのポイント
3・・新築戸建てのポストについて まとめ
ポストの設置方法による種類とメリット・デメリット
ポストの設置方法は、大きく分けて「独立型」「壁掛け型」「埋め込み型」の3種類に分類できます。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
独立型 | 壁掛け型 | 埋め込み型 | |
---|---|---|---|
メリット |
・バリエーションが豊富 ・存在感のあるデザインが多い ・住宅事情に合わせて設置しやすい |
・デザインのバリエーションが豊富 ・施工費がリーズナブル ・取り換えが容易 |
・室内にいながら郵便物を受け取れる ・盗難リスクが低い ・場所を取らず、フラットでシンプルなデザインが多い |
デメリット |
・外に出ないと郵便物を取り出せない ・郵便物の盗難リスクがある |
・外に出ないと郵便物を取り出せない ・設置場所やサイズによっては嵩張る |
・新築時でないと設置が難しい ・施工コストが高い ・気密性能に影響する可能性がある |
次に「独立型」「壁掛け型」「埋め込み型」の3種類のポストについて、それぞれの特徴を紹介します。
独立型のポスト
地⾯に埋め込んで固定するタイプのポストです。昔ながらの郵便受けから、表札やインターホンが一体となった機能門柱まで、バリエーションが豊富。外構のアクセントになる、存在感のあるデザインが多いことも特徴です。住宅事情に合わせて設置しやすいため、配達員が敷地内へ立ち入ることに対抗がある場合は道路沿いに設置するなど、場所を選ぶことができます。
デメリットは、外に出ないと郵便物を取り出せないこと。新聞や郵便物を取りに行く度に身だしなみを整えることや、雨の日や寒い日に外へ出ることが煩わしく感じる場合は要検討です。郵便物の盗難が気になる場合も、室内からは目が届かないため注意が必要です。
壁掛け型のポスト
壁面に固定して設置するタイプのポストです。壁に設置しても違和感がない、シンプルで比較的奥行きが浅いフォルムの製品が主流で、デザインのバリエーションは豊富です。取り付けが比較的簡単なため、施工費用はリーズナブルで、取り換えも容易です。玄関ドア横の壁に設置する場合は、屋根の下であれば雨に濡れずに郵便物を取り出せますし、経年劣化も少ないでしょう。
独立型と同様、外に出ないと郵便物を取り出せないことがデメリットです。また、壁に出っ張りができるため、設置場所やサイズによっては嵩張ってしまうことも。ポストがどの程度のボリュームになるかシミュレーションが必要です。もし、塀の外側に設置する場合は、敷地の境界からはみ出さないように設置する必要があります。
埋め込み型のポスト
壁や塀に埋め込むタイプのポストです。家の外壁に設置すれば、室内にいながら郵便物を受け取れることが最大のメリット。天候や時間、周囲の目を気にすることなく、家から一歩も出ずに済みます。室内に侵入しない限り、郵便物を盗むことができないことや、壁に馴染むよう場所を取らず、フラットでシンプルなデザインが多いこともポイントです。
デメリットは、新築時の設計段階で計画に組み込んでおかなければ設置が難しいこと、他のタイプと比べて施工コストが高いこと、家の外壁に埋め込む場合、壁に穴を開けることになるため、気密性能に影響する可能性があることも頭に入れておきましょう。
新築時のポストの選び方
住宅を新築する際に必要となる郵便ポストは、どのようなことに注意をしながら選べば良いのでしょうか。主なポイントは以下の通りです。
ポストの選び方 ポイント1―サイズで選ぶ
「郵便物が多いか・少ないか」「こまめに郵便物をチェックできるのか」「新聞は購読しているか」「回覧板はポストでやりとりするのか」といった個々の事情により、必要なポストのサイズが変わります。A4サイズの郵便物や回覧板を受け取ることが多い場合は、それらが入るサイズのポストを選ぶ必要がありますし、新聞を購読しているものの留守がちなのであれば、数日分の新聞が入る容量が必要です。新聞受けが付いているポストを検討しても良いでしょう。
また、荷物を宅配ボックスで受け取りたい方は、ポストと宅配ボックスが一体となったタイプがおすすめ。インターネット通販を利用することが多いのであれば、特に便利です。
ポストの選び方 ポイント2―郵便物の取り出し方で選ぶ
郵便物を出し入れする際「前から入れて前から取る」タイプと「前から入れて後ろから取る」タイプがあります。前から取り出すタイプは壁掛け型が中心で、取り付けが簡単な製品が多くバリエーションも豊富です。
後ろから取り出すタイプは埋め込み型に多く、ポストの前まで回らなくても郵便物を取れます。盗難のリスクを軽減できる点も魅力です。
ポストの選び方 ポイント3―設置場所で選ぶ
ポストの設置場所は、大きく分けて「道路の近く」「玄関の近く」となりますので、どちらが生活にフィットするのかよく考えておきましょう。道路の近くであれば敷地内に知らない人が入るリスクを軽減でき、プライバシーや防犯面に配慮できます。ただし、駐車場の奥に玄関がある配置の場合、道路側にポストがあると駐車場に車を入れづらい可能性があります。
玄関の近くであれば、悪天候時でも郵便物を取りやすく便利です。不在票にもすぐに気が付くことができそうです。しかし、敷地内に人が入って配達をすることになるので、セキュリティやプライバシーに配慮が必要となります。窓の外から室内が見えづらく、在宅状況などがわかりにくい場所に配置するなど、プライバシーを守る工夫をすると良いでしょう。
新築戸建てのポストについて まとめ
郵便ポストは、郵便物やメール便、回覧板や新聞など様々なお知らせが届いているか毎日確認する場所なので、使い勝手が悪いと小さなストレスになりがちです。自身や家族にとって使いやすいのはどのようなポストなのか、住宅購入にあたってはよく考えてお気に入りのものをみつけてくださいね。
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