愛犬と散歩に行くと、お家では見せない表情や行動が見られますよね。テレビのペット番組で愛犬とともに全国各地を旅したドッグトレーナーの松本秀樹さんによると、いつもと違う愛犬の一面は旅行に出かけたときの様子とリンクするそうです。散歩中、すれ違う犬に吠えたり、牙を見せたりするような子でも、性格を知ることで楽しくお出かけできるようになるのだとか。今回は松本さんに、愛犬との旅行と散歩の関係性、毎日の散歩に関するアドバイスとオススメ散歩グッズを伺いました。
タレント/ドッグトレーナー/防災士
犬と旅するテレビ番組『ポチたま』の松本くん。18年5ヶ月間、ラブラドール・レトリーバーのまさお君、だいすけ君、まさはる君と旅をしていた。現在は犬関係の資格を多数取得した犬の達人であり、【犬のしつけに犬はいらない】理論提唱ドッグトレーナー。「わんちゃんと飼い主さんの笑顔を増やし、犬が苦手な方の笑顔も守りたい!」&「約20年間、育ててもらっているペット業界をもっと大きく、もっと楽しく、もっと正しく、もっと魅力的に!」するために株式会社まつもとひできを設立。
株式会社まつもとひでき: https://www.youtube.com/@inc-hm/featured
三度の飯より犬が好き! ドッグトレーナーの松本秀樹です! 犬にとって、散歩は健康維持やストレス発散のために大切なことで、どんな大きさ・犬種であっても必須だと言われています。散歩中、思わず笑っちゃうような行動をしたり、急に怒ったりなど、お家とは違う一面を見せることもあるでしょう。それらの行動を含め、愛犬の性格なのです。性格や行動を知っておけば、旅行中や災害時などの非日常でも適切な対応ができますから、飼い主さんは散歩を工夫して、我が子のことをより深く理解しましょう。そのための散歩の考え方やオススメ散歩グッズについて、お話していきます。
目次
1.散歩は旅の予行練習! 愛犬の性格や行動を把握するコツとは?
2.散歩を活かして愛犬の「しつけ」の精度を上げる方法
3.愛犬を飽きさせない散歩とは? ワクワク&ドキドキを仕掛ける方法
4.愛犬との旅行はステップが大事! 散歩から始めるお出かけの練習
5.ドッグトレーナーが教える! 愛犬との散歩の必需品&オススメ散歩グッズ
6.愛犬と旅行に行くための散歩アドバイス&オススメ散歩グッズ まとめ
散歩は旅の予行練習! 愛犬の性格や行動を把握するコツとは?
旅行の計画を立てるとき、飼い主さんはもちろん、愛犬も楽しめる場所を選びますよね。「普段は都会に住んでいるから思いっ切り走らせてあげたい」「障害物競走が好きだからアジリティーのあるドッグランで一緒に遊びたい」など、愛犬の好きなものや楽しい場所がわかっているからこそ、旅行プランのアイデアが浮かんでくるわけです。
旅へ出ると、初めての体験によって我が子の新しい一面を垣間見ることもできるでしょう。旅行中は思いがけないアクシデントにも遭遇します。車で旅に出たら思わぬ渋滞でお漏らししてしまった、宿の廊下ですれ違った犬に吠えてしまった……などなど。旅行をして初めてわかることも多いのですが、愛犬が何を怖がり、どんなものが苦手なのかを普段から把握しておくと、旅の充実度は格段に上がります。そして、愛犬を知る方法のひとつが散歩なのです。日頃の散歩を通して愛犬の性格や好みを理解することは、旅行中の予期せぬ出来事に対処するヒントにもなります。それでは、散歩中にチェックしたい愛犬の行動について、お話していきましょう。
愛犬は何を嫌がる? 散歩中にチェックしたいストレスサイン
愛犬の性格や行動を知るためには、散歩中のストレスサインを見逃さないように意識しましょう。どんなときに「興奮」「緊張」「苦手」などの状態になるのかがチェックポイントで、何らかのストレスを感じているときは、耳が倒れる、背中の毛が立つ、唸る、牙を見せる、尻尾が固まるといった様子を見せます。尻尾が後ろ足の間に入っているときは、怖いと感じている証拠です。楽しくてテンションが上がるのはOKですが、怒りや恐怖、不安などの感情で興奮するのは良いことではありません。もし愛犬が興奮したり、緊張したりしてしまったら、リードを短めにして、しっかりと持ちましょう。とくに気を付けるべきは、怒りの感情が見られたとき。苦手かもしれないな、と思ったものには近付けないようにすることも重要です。愛犬の性格や行動を知っていれば、旅先で訪れる初めての場所でも予防線を張ることができますよ。
ストレスサインを見せる“嫌なもの”は、犬によって異なります。家族以外の人間が嫌、大型犬が怖い、特定の犬種や男の子だけがダメなど、ストレスを感じる対象はさまざま。これまでの経験が影響しているケースもあり、ほかの犬に噛まれてから犬全般が苦手になった子もいます。散歩中の行動から我が子の傾向が見えてくるはずですから、よく観察しておきましょう。人間と同じく犬も一匹一匹違いますから、「ほかの子がそうだから、うちも同じはず」とは思わず、我が子をよく見てあげてくださいね。
また、多くの場合は過去の経験が性格や行動に影響を与えますが、常にそうだとは限りません。ウチの子は、なぜか畳んであるホースにいつも怒っていたので、近付いてニオイを嗅がせて確認させたら、その後は平気になりました。未知のものに対する反応を見て、「これは苦手なんだ」と決めつけず、ときには新しいものに触れさせてあげることも必要です。安全を確認して周囲に迷惑をかけない範囲で、愛犬の経験の幅を広げてあげてくださいね。
散歩中に愛犬の性格や行動を知るためのオススメアクション
散歩は愛犬の性格や行動を深く知る絶好のチャンスです。さまざまな方法を試しながら、反応を注意深く観察することで、しつけにも役立てることができますよ。まずは、歩いているときに名前を呼んでみましょう。次に遊んでいるときに名前を呼んだら、どんな反応をするでしょうか。飼い主に顔を向けるのか? それとも引っ張って走り出すのか? 飼い主がアクションをすることで、今の愛犬の性格が徐々にわかってくるはずです。
とくにわかりやすいのは、普段と違うアクションをしたときですね。たとえば急に立ち止まったとき、「早く行こうよ!」とすぐに催促するのか? 一緒に止まるのか? 止まったとしたらどのくらいの時間でこちらの顔を覗き込んでくるのか? 愛犬のリアクションによって、おおよその我慢できる時間がわかります。青信号をひとつ見送って、周りが歩き出しても静かに待つことができるのかを試してみるのも、我が子を知るためには良い方法だと言えるでしょう。
また、ワンちゃんは基本的にひとつのことしか考えられませんので、何かに夢中になると視野が狭まるということも覚えておいてください。ほかの犬にあいさつしているときや、オス犬ならメス犬に気を取られているときに呼んでみて、耳だけが反応するようなら、「おいで」の練習が足りていないのかもしれません。「おいで」と声を掛けたとき、飼い主が目に入っているのか、声が耳に届いているのか、ツンツンして振り向くのか、いろいろ試せるのが散歩です。散歩中に飼い主の声への反応を日々確認し、しつけのトレーニングに活かしつつ、愛犬の性格を理解しましょう。呼びかけにあまり反応してくれないなら、入ってはいけない場所の近くを通らない。メス犬に反応する子なら、早めに引き離す。そうやって飼い主が愛犬を理解して一歩先を見越して行動すれば、どこへ行っても安心だと思います。
散歩を活かして愛犬の「しつけ」の精度を上げる方法
「おいで」や「待て」のような基本的なしつけができていれば回避できるトラブルはたくさんあります。お家では完璧にできていても、外に出れば精度は6分の1程度に低下すると言われていますので、散歩中に訓練不足を感じたら、積極的にしつけトレーニングを重ねましょう。
愛犬と旅行を楽しむための「4つのしつけ」
普段の生活や散歩中はもちろん、旅行先でのトラブルを避けるためにも、ハウス・待て・おいで・トイレの4つのしつけは、最優先で身に付けてください。しつけをする際は、必ずご褒美を用意しましょう。犬にとって、これをすると必ず良いことが起きる、と覚えさせることができるからです。犬はポジティブな生き物なので、嫌なことがあってもその後に良いことがあれば、すべて良いこととしてとらえます。なので、おやつなどのご褒美は時間が経ってからでも良いので必ずあげましょう。飼い主さんが忘れても、犬はずっと「ご褒美もらってないな」と覚えているんですよ(笑)。
それでは、4つのしつけについて、ひとつずつ解説していきます。
●ハウス
「ハウス」は、寝床となるケージや移動用のクレートなどに入るよう促すしつけです。飼い主と離れてゆっくり休む場所 = ハウス だと認識させましょう。コロナ禍で飼い主と一緒にいる時間が増えたこともあり、最近は離れることに不安を感じる子が多くなったんですね。しかし、外出先、とくに旅行中の宿では常に一緒にいられるとは限りません。お家でケージやクレートなどを使って、「離れても大丈夫だよ」という経験を実生活のなかで積み重ねていきましょう。「ハウス」に慣れてくると、飼い主さんの指示で車や宿の一室にも入りますから、旅行や災害に備えるためにもしっかりとしつけトレーニングしてくださいね。
●待て
「待て」は、ごはんやおやつを待つために教えるものというイメージがあるかもしれませんが、犬は“食べないで待つ”こととは捉えていません。犬にとって「待て」は、“体を動かさないこと”で、やろうとしていた行動をやめることでもあります。散歩中にハーネスが抜けたり、リードを離してしまったり、ドッグランでほかの犬とケンカしそうになったときは、「待て」で体を止めるようにしましょう。その後、「おいで」で呼び寄せて抱き上げたり、リードを付け直したりすることで愛犬を守れますよ。
●おいで
「おいで」は、愛犬を呼び戻すためのしつけで、「待て」とセットでよく使います。道路に飛び出しそうなときや怖がりそうな犬に出会ったとき、あるいは犬が苦手な人に遭遇したときなど、散歩中でも役立つしつけですね。お出かけの際にワンちゃんを危険から守り、トラブルを避けるためにも必要なしつけだと言えるでしょう。
●トイレ
トイレの相談で多いのが「お家の中や外のどちらかでしか排泄できない」というお悩みです。室内・屋外どちらでも飼い主の合図でトイレができると、旅行先でも安心して過ごせますよね。お家でできる子なら、散歩のときに外でトレーニングしましょう。排泄したいであろうタイミングを見計らってトイレシートを準備、お家と同じように声を掛け、合図と排泄する感覚を結び付けます。一方で、外の木や電柱に排泄する習慣がある男の子の場合、お家で似たような状況をつくり出すと、おしっこがしやすくなりますよ。ペットボトルにシートを巻いて、電柱っぽいものをつくってみましょう。
愛犬を飽きさせない散歩とは? ワクワク&ドキドキを仕掛ける方法
ワンちゃんの年齢にもよりますが、毎日同じ散歩コースよりもいろんなバリエーションがあると良いですね。と言うのも、知らない道や景色だと刺激があって楽しさと不安が入り混じるけど、飼い主さんと一緒だから安全で楽しかった、という経験を積ませることができるからです。経験を積ませることで飼い主との絆が深まり、絆が深まることで飼い主の言うことに反応しやすくなるので、しつけの訓練にも活かせるんですよ。
散歩コース自体を何パターンか準備するのはもちろん、逆回りするだけでも犬にとっては違うコースに感じます。散歩に適した新コースを探すなら、通勤時や買い物に出たとき、人通りや車の通りはどうなのか、ほかに散歩している犬はどのくらいいるのかなどをチェックして、安全に散歩できるか確認してくださいね。
また、散歩中はいろんなアクションをして、愛犬の注目の的になりましょう。たとえば、次の信号や電柱まで走ってみる、マンホールがあったら止まってみる、といった感じで動くと、愛犬は「パパやママは何をしてるのかな?」と飼い主さんが気になって仕方なくなります。周りに注意しながら、一緒にいると楽しくて目が離せない存在で居続けられるように頑張ってくださいね!
愛犬の散歩コースはどうやって設定する?
散歩コースは、まず車が多いところは避けましょう。外でトイレをする子の場合、排尿しても良さそうな木があるところをコースに入れます。夏場なら給水ポイントも入れておくと良いですね。
とくにオススメなのが歩道橋。登り降りが犬の筋力トレーニングに効果的なので、平坦な道が多い都市部に住んでいるワンちゃんにはぜひ勧めたいですね。犬にとって歩道橋は駆け上がるのがすごく楽しいうえに、登るときには後ろ足が、降りるときには前足が鍛えられて筋肉がつきます。筋肉量と寿命は比例するという研究結果もあるので、若いうちは階段や坂道がある散歩コースを選び、緩急をつけながらどんどん鍛えていきましょう。そういうコースは飼い主さんにとっても良い運動になりますよ(笑)。愛犬が7歳以降のシニア期に入ったら、駆け上がっていた階段や坂道を歩かせるようにしましょう。歳をとっても散歩コースを工夫して、筋力を落とさないようにしてあげてくださいね。
愛犬がシニア期に入ったら注意したい散歩のポイント
一般的にシニア期と呼ばれる年齢は、小型〜中型犬は7歳ごろから、大型犬なら5歳ごろからだと言われています。シニア期に入ったら、散歩中も異常がないか気を付けてあげましょう。ふらついたり、一歩の踏み出しが浅くなっていたりしたら、関節炎などの可能性があります。また、少ししか進んでないのにおすわりしたり、咳をしたりすると、心臓系疾患の疑いが考えられます。愛犬の小さな異変に気付くことが病気の早期発見につながるので、「なんだかいつもと違うな」と感じたら、すぐに病院に連れて行きましょう。
見慣れないものは要注意! 愛犬との散歩中に気を付けたいこと
散歩中、全身黒ずくめの方や傘や杖を持っている方、車椅子に乗っている方に出会った際は注意が必要です。犬が検知できる色は、黄色と青の二色と言われていて、そのほかの色は認識しにくいんですね。全身黒ずくめの人は、犬の目線では顔だけが浮いているように見えて、ものすごく怖いそうです。傘や杖、車椅子などの見慣れないものを見たら、逃げたり吠えたり、もしかすると向かっていくかもしれないので、しっかりとリードを持って回避してくださいね。
なかでも注意したいのがお子様です。子どもの声は犬が好む周波数で、動きも面白いのでワンちゃんの興味を引きやすいんですよ。犬を怖がったり苦手だったりする子どももいますので、愛犬が危害を加えてしまったら一大事! もしも子どものほうから寄ってきたら、「近づいたら噛むから気を付けて!」と伝えて、遠ざけるのもひとつの手です。犬が子どもの声に過剰反応しないようにするため、幼稚園や保育園からの声が聞こえるような道を散歩コースに組み込み、徐々に慣れさせても良いでしょう。
愛犬との旅行はステップが大事! 散歩から始めるお出かけの練習
初めての場所は、愛犬にとってストレスかも……と、心配される方もいることでしょう。「ストレスからくる行動で周りに迷惑をかけるかもしれない」と考えて、愛犬との旅行を断念している方も多いんですよ。ですが、人間同様、愛犬のストレスをゼロにすることは不可能です。極力ストレスをかけないようにお家でばかり過ごしていると、どんどん対応力がなくなり社会性も育まれません。何よりワンちゃんにとって、未知の刺激が多い初めての場所に大好きな飼い主と行くことは、とても楽しい経験になるんですね。ストレスは必ずしも悪ではなく、ワンちゃんが成長する機会ととらえて、お出かけや旅行にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ただし、初めての場所、初めて会う犬、初めてする経験など、初めて尽くしだと愛犬にかかる負荷が大きいので、まずは“いつもの場所”に似ているスポットからお出かけしてみましょう。普段遊ぶドッグランに似たスポットを選ぶなどの工夫で、新しい場所でも安心感をもって過ごせるようになりますよ。
愛犬との旅行までの4ステップ
愛犬と旅行に行きたいなら、段階的に慣らしていくことが大切です。ペット旅行と聞くと宿泊旅行を思い浮かべる方が多いですが、初めての車移動でいきなり泊まりがけだと、ワンちゃんは不安になるかもしれません。少しずつ行動範囲を広げるイメージで、次の4つのステップを踏むと良いでしょう。
①近場の散歩コース
②近場のドッグランやカフェ
③日帰り旅行(車での短距離移動)
④宿泊旅行(車での長距離移動)
まずは①近場の散歩コースを複数用意します。そのなかにドッグランやドッグカフェの周りを歩くコースを設定しましょう。近くを何度も通ることで徐々に見慣れていくので、慣れたころを見計らって歩く延長で入店すると、ワンちゃんの緊張がやわらぎますよ。ドッグカフェはまずテラス席から始めて、慣れたら店内に入るのもアリです。
ドッグランやドッグカフェを利用する際の注意点
ドッグランやドッグカフェを利用する際は、事前にホームページなどでルールを調べておきましょう。会員にならないといけない、大型犬はソファーに乗せられないなど、お店や施設によってルールは違います。狂犬病予防注射の証明書のコピーが必要になるケースも多いので、準備しておくと良いですね。
ドッグランに到着したら、まずは飼い主のもとで、ほかのワンちゃんにしっかりとあいさつさせましょう。とくに我が子が大型犬の場合、最初だけでなく新しい子が入ってくるたび「おいで」で一度呼び寄せて、リードを付けてあいさつし、その子の飼い主さんに大型犬が大丈夫かを確認してから放すという流れにしてください。そうすれば、ワンちゃんたちがケンカせずに仲良く遊べる場になると思います。しっかりと確認して段階を踏むことが、愛犬にとっても飼い主にとっても重要だと覚えておいてくださいね。
ドッグトレーナーが教える! 愛犬との散歩の必需品&オススメ散歩グッズ
散歩に持っていく必需品は、マナー水(ペットボトル)、うんち用袋、大好きなおやつなどです。途中で遊ぶようならお気に入りのおもちゃを持っていくのも良いですね。おもちゃは黄色・青・紫のカラーがオススメ。さきほどお話したように、犬の目に見えるのは二原色なので、赤はよく見えません。赤いおもちゃは濃いグレーに見えているので、とくに広い場所で遊ぶのには適していないんですね。また、夏場〜秋口の蚊などが多い時期には、犬用の虫除けスプレーを持っていると散歩が長くなっても安心ですよ。
お散歩バッグの選び方とは? バッグ+エプロン使いもオススメ
お散歩バッグは、ショルダータイプがオススメ。片手にリードを持っているので、もう片方を空けておきたいからです。片手が空いていれば、何かが倒れてきたときに手で防ぐことも、愛犬を抱き上げることもできます。バッグはなるべくたくさん入るものが良いですが、重視したいポイントは水を入れた側に大きく偏らないものを選ぶこと。満杯の500ミリリットルのペットボトルを入れたとき、バランスが取れているのが、使い勝手の良いバッグです。あとはポケットがたくさんあると重宝しますね。
うんち袋やおやつなど、すぐに取り出したいものをエプロンに入れるのも良いでしょう。4dox(フォードッグス)の「犬のお散歩・トレーニング エプロン」なら、軽量なうえに着脱も簡単! ポケットが5つも付いているので、バッグと両使いするととても便利ですよ。
犬用リードはナイロン製がオススメ! 「PERROS(ペルロス)リーシュ/リード」
犬用リードはなんと言ってもナイロン製がオススメ! ナイロンは耐久性が高く、長期間の使用にも耐えることができますし、持ちやすくて滑らないので愛犬を安全にコントロールしやすいんです。なかでも僕のイチオシがペルロスの「リーシュ/リード」。ナイロン生地でオーソドックスなタイプですが、川遊びや突然の雨で濡れても乾きやすいですよ。革製のリードが好みという方は、牛の革の中に芯やチェーンが入っているものも頑丈なので良いと思います。
一方、リードのなかで使い方に注意していただきたいのが、フレキシブル伸縮リードです。リードの長さを自由に調整でき、ロックすればそれ以上伸びないので便利だと言われていますが、愛犬のコントロールが難しいので僕はオススメしていません。犬が引っ張っている限りリードは張ったままで、止まったり飼い主に向かってきたりして緩まないと戻すことができない仕組みなんですね。愛犬が走り出したら制御が難しく、伸び切ってしまうと手繰り寄せることができなくなるため、飼い主さんが転んでしまったという話も聞きます。僕の妻も妊娠中に転びましたし、ご高齢者が転倒したケースもありますから、リードを選ぶ際には特性を十分理解して選んでほしいと思います。
犬用ハーネスのオススメはHY型! 子犬や小型・中型犬には「PERROS(ペルロス) ハーネス」
最近では、首輪よりもハーネスが主流ですが、抜けてしまうことが問題点として挙げられます。そこでオススメなのが、上から見ると「H」、前から見ると「Y」の形状をした「HY型」と呼ばれるハーネスです。この構造は、愛犬が後退りをしてもハーネスが身体にしっかりとフィットし続けるため、抜けにくいんですね。また、HY型は愛犬の胸と背中に力が分散されるので、引っ張っても身体に負荷がかかりにくい設計です。筒状タイプ同様、抜けにくいので安心して使えますよ。
HY型でも小さい子にご紹介したいのが「ペルロス ハーネス」。ナイロン生地のシンプルなものですが、頭を通さずにカチッと付けられる点が特徴です。頭に通すのが苦手な子でも、簡単に装着できますよ。飼い主が目の前に座ると、「爪を切られる!」と思ってじっとできない子も多いので、サッと装着できるのは愛犬にも飼い主にも優しい仕様だと思います。
大型犬にオススメのハーネスは「4dox コンフォート プラス ハーネス」
大きい子にオススメなのは、4dox(フォードッグス)の「コンフォート プラス ハーネス」。ハーネス全体にクッションが入っているので、皮膚や毛への摩擦が抑えられ、毛の長い子でも痛くなりません。
また、ハーネス全般に言えることですが、愛犬に合ったサイズ選びも大切です。ハーネス購入時に、商品サイトに記載されている計測位置を確認してからサイズを測りましょう。緩いと擦れるので、愛犬にフィットするものを選んであげてくださいね。ちなみに、ハーネスは前後が意外とわかりにくいので、商品サイトをよく確認して正しく装着しましょう。
愛犬と旅行に行くための散歩アドバイス&オススメ散歩グッズ まとめ
散歩には、愛犬の性格や行動を知るヒントがたくさん隠れています。飼い主さんがヒントをしっかりと拾い上げ、しつけに活かして愛犬を危険から守りましょう。旅行は特別なものではなく散歩の延長線だと気楽に考え、いつもの散歩 ⇒ 近所のドッグランやドッグカフェ ⇒ 日帰り旅行 ⇒ 宿泊旅行 と徐々に慣らすのがオススメです。旅行にハプニングはつきものですが、愛犬を理解していれば飼い主さんは落ち着いて対処できるはず。ご紹介したオススメ散歩グッズも参考にしつつ、普段の散歩と旅行で大切なワンちゃんとの絆を深めてくださいね!
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