キッチン収納を計画する4ステップとすっきり見えるキッチン収納術を解説

キッチンは毎日使用する場所で、物の出し入れが多い場所です。キッチンが使いやすいと気分もあがるので、一戸建てを新築するならキッチンとキッチンの収納は特にこだわって計画したいと考えている方も多いのではないでしょうか。たくさんのアイテムを置くキッチンをスッキリ見せて使いやすい場所にするには、充実した収納スペースと使用目的に応じたキッチン収納場所の選定が大切です。収納量に妥協せず、食器や調理家電、食品のストックなどを便利で使いやすくすっきりとキッチンにしまいたいですね。また、すっきりしたキッチンに見せるには、ゴミ箱の置き場所もポイントになります。使い勝手がよく見栄えもよいキッチン収納を実現するキッチン収納を計画する4ステップとキッチン収納術を解説します。

目次
1.キッチン収納を計画するための4ステップ
2.キッチン収納に合わせてゴミ箱の定位置を決める
3.キッチン収納を計画するポイント まとめ

キッチン収納を計画するための4ステップ

キッチン収納は、ライフスタイルに合わせてどの程度のスペースが必要か見極めて十分なキッチン収納量を確保することと、使いやすい位置にキッチン収納スペースを設けることが大切です。

キッチン収納計画のステップ1―現在キッチンで使っているものを確認

キッチン収納計画のステップ1―現在キッチンで使っているものを確認

キッチン収納のスペースは、やみくもに増やせば良いというものではありません。何を収納したいのか、目的が大切です。まずは現在使用している食器や調理家電など、キッチンで使う物をすべてリストアップしましょう。面倒でも、ここで一手間かけて書き出してみることで、キッチンに何がどれだけあるのか正確に把握できます。

キッチン収納計画のステップ2―必要な収納量を見極める

キッチン収納計画のステップ2―必要な収納量を見極める

現在のキッチンで使用している食器や調理家電以外にも、新居のキッチンで新しく収納する予定の物も書き出します。「将来的に家族が増える予定がある」「子どもが成長したらお弁当用品などのキッチン収納スペースも必要」「一戸建てを新築するタイミングでゲスト用の食器も増やしたい」など、先々を見越してキッチン収納を計画することが大切です。また、キッチンに保存するストック食材や保存容器、食器の量は家族の人数が増えるほどたくさんの量が必要になることも頭に入れておきましょう。

キッチン収納計画のステップ3―しまう場所を考える

キッチン収納計画のステップ3―しまう場所を考える

リストアップした物をキッチンのどこにしまうと使いやすいのか、収納する物を分類してキッチン収納計画を立てましょう。
まずは、キッチンにどれだけの物を収納できるのか考えます。キッチンはタイプにより収納量が変わります。アイランド型のキッチンやペニンシュラ型のキッチンはおしゃれで開放感もありますが、キッチンに吊戸棚を設置しづらく収納力としてはやや低め。L型キッチンも、コーナー部分がデッドスペースとなりがちなことに注意が必要です。
また、しまう物によって最適な置き場所があります。例えば、毎日使う食器は取り出しやすく戻しやすい位置・高さに、フライパンや鍋はコンロの近くにあると便利です。子ども用の食器は低めの位置にしまえるようにすれば、子どもにお手伝いをしてもらいやすくなります。吊戸棚の高い位置はラップやキッチンぺーパーの買い置きなど、日常的には使用しない物で、万が一落としても怪我をしないよう、軽めの物を入れるのがおすすめです。
合わせて、調理家電を設置する場所にはコンセントの設置が必要ですし、電子レンジや電気ケトルなどの調理家電は一時的な消費電力が大きいので、必要なアンペア数を確認しておきます。

キッチン収納計画のステップ4―最適な収納方法を考える

キッチン収納計画のステップ4―最適な収納方法を考える

キッチンに収納するものの量としまう場所を決めたら、具体的なキッチン収納計画を立てましょう。キッチンにプラスアルファで、吊戸棚や食器棚、パントリーなど、どんな収納スペースがあると便利なのか考えます。
壁付け型のキッチンやL型キッチン、Ⅱ型キッチンであれば、吊戸棚や壁面収納を設置しやすく、アイランド型のキッチンやペニンシュラ型のキッチンの場合は背面に食器棚(カップボード)を設置して収納力を補います。
キッチンにパントリー(収納庫)を設置するかどうかも大きなポイントです。キッチンにパントリー収納があればストック類を一ヶ所に集約でき、物の場所が分かりやすくなります。リビング・ダイニングから収納したものが見えないようにできるので来客時もすっきりとしたキッチンを保てることも大きな魅力です。収納力を高めるだけでなく、家事コーナーを設けることもできますし、扉を閉めれば小さな子どもやペットが入り込まないようにすることもできます。キッチンのパントリー収納は、あると便利な反面、設置にはまとまったスペースが必要なので、間取りや全体計画と照らし合わせて決めましょう。
キッチンのパントリーについてはコチラの記事も参考にしてください。

キッチン収納に合わせてゴミ箱の定位置を決める

キッチン収納を考えるにあたり、忘れがちなのがゴミ箱を設置するスペースの確保です。お住まいの自治体で決まっているごみの分別方法や資源回収、ごみ収集日に合わせて分類できるよう、ゴミ箱の数やサイズを決めましょう。それに合わせてキッチンにゴミ箱を設置する定位置を決め、スペースを確保しておきます。キッチンに置くゴミ箱の主な設置スペースは以下の通りです。

キッチンのゴミ箱の位置―キッチンの下

キッチンのゴミ箱の位置―キッチンの下

スライドバスケット+ダストボックス仕様など、必要な収納や機能のプラグインが可能な新しいキッチンシステム、株式会社トーヨーキッチンスタイル「iNOブロックシステム」の詳細はこちら

キッチンの下部にゴミ箱を設置すれば、キッチンで出る生ゴミなどを捨てやすく便利です。大きなゴミ箱を置くスペースがない場合は、調理をしながら出たゴミを捨てられるようにコンパクトなゴミ箱を設置し、溜まったらメインのゴミ箱に捨てる方法も検討しましょう。

キッチンのゴミ箱の位置―壁面収納の下

キッチンのゴミ箱の位置―壁面収納の下

キッチンの背面などに壁面収納を設ける場合は、その下部にゴミ箱を置く方法もあります。ゴミ箱をすっきりと収納できるよう、キャスター付きの引き出しにゴミ箱を設置できるユニット化された製品であれば、すっきりと隠しながらゴミ箱を置くことも可能です。

キッチンのゴミ箱の位置―パントリー

キッチンのゴミ箱の位置―パントリー

瓶や缶、ペットボトルといった資源ゴミを分別しながら捨てられるよう、いくつものゴミ箱を並べたい場合には、キッチンのパントリーなどにしっかりとスペースを取りましょう。かさばるゴミが多くてもキッチンが雑然とした印象になりませんし、パントリーが玄関ホールと行き来しやすい間取りであれば、ゴミ出しもスムーズです。

キッチンのゴミ箱の位置―勝手口

キッチンのゴミ箱の位置―勝手口

生ゴミの臭いが気になる場合や、ゴミの量が多くキッチンに置くスペースがない場合などは、ゴミの収集日まで勝手口で保管できるようにしましょう。そのままゴミ箱を置いても良いのですが、雨の日にゴミ箱が濡れにくいよう、屋根のあるスペースを確保できるとベストです。排水栓もあれば、汚れたゴミ箱を外で洗うことができて便利です。

キッチン収納を計画するポイント まとめ

キッチン収納は、家族構成やライフスタイル、出し入れする物の量などによりベストなあり方が変わります。一戸建てを新築する際は面倒に感じてもキッチンに収納したい物を書き出し、何をどこにしまいたいのか考えながらキッチン収納を計画しましょう。また、ゴミ箱は1日に何度も使用するので、置き場ひとつでキッチンの使いやすさが変わります。キッチン収納と同時にゴミ箱の配置も計画し、使いやすいキッチンを目指しましょう。

お家がキレイになると運気も上がる? 風水のプロが実践する掃除・収納テクニック

新築時に考えたい使いやすいキッチンのサイズは? 収納やゴミ箱などのレイアウトや失敗しないポイントも公開!

新築の注文住宅を建てる前に考えたい、キッチンは何型がいい?

油汚れやヌメリを事前に撃退!知的家事プロデューサーが推奨する予防掃除とは?

模様替えのスペシャリスト直伝! 気分転換&生活動線を整える模様替えテクニック