子どものころに何かしらの習い事をしていた方は、社会に出てからその経験が役に立ったと感じることが多々あるのではないでしょうか。その一方で「やっておけばよかった……」と思う習い事もあったりしませんか? マイホームマーケットでは20〜60代の男女を対象に、子ども時代の習い事についてアンケートを実施。まずは「やっておきたかった習い事」の結果をご紹介します。
目次
やっておきたかった習い事 1位は「英語・英会話」
やってみたかった習い事 1位は「ピアノ以外の楽器」
大人になってから始めた習い事は? 社会人の習い事調査
子ども時代から続けている習い事で最も多いのは「ピアノ」
社会人に聞いた「子ども時代にやりたかった」習い事は? まとめ
やっておきたかった習い事 1位は「英語・英会話」
やっておきたかった習い事(複数回答可・n=225)
順位 | 習い事 | 人数 |
---|---|---|
1位 | 英語・英会話 | 57人 |
2位 | ピアノ | 39人 |
3位 | 書道・習字 | 29人 |
4位 | ピアノ以外の楽器 | 26人 |
5位 | スイミング | 23人 |
6位 | そろばん | 21人 |
7位 | バレエ・ダンス | 14人 |
7位 | 絵画・工作 | 14人 |
9位 | プログラミング | 12人 |
9位 | 武道・格闘技 | 12人 |
やっておきたかった習い事の1位が「英語・英会話」、次いで「ピアノ」「書道・習字」と、文化系がベスト3を占める結果となりました。これらの習い事をやっておけばよかった……と思うのは、どのような理由からでしょうか?
大人になってから気づく!? 英語・英会話の必要性
今の時代、英語が必要だと思うから
英語が話せると海外でも働けるから
やっていれば職業選択の幅が広がったかもしれない
習い事だけで終わらず、ずっと生かせるものだから
グローバルな社会人になれたかもしれないから
英語に触れておけば、大学生のときに留学もできたと思う
英語ができて当たり前の時代になったため
英会話力が授業ではなかなか身につかない
できると仕事において役立つことが多い
将来的にどんな仕事をするにしても必要なもの
海外でも働ける
やっておきたかった習い事に「英語・英会話」を選んだ方は25.3%と、4人に1人の割合で社会に出てから英語の必要性を再認識したという結果に。理由としては仕事や社会生活に言及する内容が多く見受けられ、留学や海外勤務など選択肢の広がりに言及する声も散見されました。
別途おこなった子どもの習い事に関するアンケートでは、「英語・英会話」を習っている子どもの割合は24.8%という結果が出ており、これらのデータを比較すると、英語をやっておきたかったという親御さんからの勧めで習い始めるお子様も少なくないと考えられます。
子どもの習い事に関するアンケート結果はコチラ⇒子どもの習い事ランキング2022 男女別/年齢別など(リンク)
英語が苦手じゃなければ……大人になって後悔した人も
学生時代から今までずっと英語に対して苦手意識があるから
早めに始めて楽しく学習を進められたら英語が得意になったと思う
学校でも社会人になってからも、英語で苦労しているから
子どものうちから英語に触れていれば、学生時代も興味深く勉強できたのではと思う
英語を「勉強」と感じる前に触れておきたかった
早めに初めて成功体験を積んで楽しく学習を進められたらよかった
英語はずっと苦手。喋れればどんなに人生の幅が広がるかと思う
英会話が全くできず、子供に教えることができない点や仕事の幅を広げることができない点
ほかの理由を見てみると、学生時代から今に至るまで英語に苦手意識があるという回答が見られました。学校の“授業”として習うより前に英語と出会うことは、楽しく学ぶうえで必要な要素なのかもしれませんね。
英語以外でやっておきたかった習い事の理由には、以下のようなことがありました。
公文・学習塾・幼児教室 勉強の仕方が分からないため
プログラミング 小さいころから習って論理的思考力を育てたかった
絵画・工作 芸術は多く触れるほど人生を豊かにしてくれそう
バレエ・ダンス ダンス系が苦手で変な動きを披露してしまうのが恥ずかしかった
囲碁・将棋 戦略を練ったり、先を考える力がついたのではと思うため
スイミング 基礎体力をつける
サッカー チームプレー、何か主となる競技を習得
理科実験・料理教室 仕組みを知っていれば面白いしのめりこめる。理科実験も料理もできれば、すごく自信になるし周りにも喜ばせることができる
ピアノ ピアノが弾けたら気持ちいいだろうなと思うから
そろばん 計算が速くできると買い物の時など便利
書道・習字 字が綺麗でないことが大人になってからもコンプレックス
バスケットボール 大人になると覚えが悪いため
楽器ができる人生に憧れる! 「ピアノ」も上位に
楽器が弾けることに憧れるから
音楽が好きなので、演奏できたら楽しかったと思う
楽譜が読めたり楽器が演奏できたりしたら音楽をもっと楽しめたと思う
子どもが生まれてから、ピアノなどの楽器が弾けるようになりたいと思うようになった
音楽は人生を豊かにすると思うから
年齢に関係なく続けられるから
一人でできるから
年齢が上がると習得が難しくなるため
小さい時からやっていれば音感が身についたと思う
歌が苦手なため
やっておきたかった習い事の2位は「ピアノ」で、4位が「ピアノ以外の楽器」と音楽に関する習い事もランクイン。理由は「英語・英会話」と比較すると実用性よりも憧れや楽しさに言及する内容が目立ちました。ちなみに、これらの習い事を選んだ方の6割強は男性というのも興味深い結果です。
デジタル時代だからこそ? 「書道・習字」をやっておきたかった理由
字がキレイなだけで印象が良くなると思うから
字をもっとキレイに書けるようになりたかった
習字を習っていた弟と妹の字がキレイで、自分も習っておけば良かったと後悔しているから
字がキレイではないことが大人になった今でもコンプレックスだから
手書きの機会が減少したことで、かえって手書きの良さを感じるようになった
デジタルな世の中だからこそ、字が美しいことが素晴らしく感じる
字がきれいな人にあこがれる
3位の「書道・習字」を選んだ方の理由は、自分の字がキレイではないことにコンプレックスを感じている内容が散見されました。デジタル社会に言及する意見も複数見られ、子どもたちもパソコンやタブレットを多用する今、字がキレイなことは特別なスキルになりつつあるのかもしれません。
1〜3位までの結果をご紹介しましたが、それ以外の回答も含めて、共通して多かったのは「子どものころからやっていれば、上達するのも早かった」という意見でした。吸収する力があり感受性が豊かな子どものうちに、多くのことを学んでおけばよかった、と感じている大人が多いことが伺えます。また「今興味があるが、始めるのにはハードルがあると感じるため」のように大人になってからやりたかったと思うものもあるようです。
続いて「やってみたかった習い事」のランキングを見てみましょう。
やってみたかった習い事 1位は「ピアノ以外の楽器」
やってみたかった習い事(複数回答可・n=225)
順位 | 習い事 | 人数 |
---|---|---|
1位 | ピアノ以外の楽器 | 22人 |
2位 | バレエ・ダンス | 16人 |
3位 | ピアノ | 14人 |
3位 | 英語・英会話 | 14人 |
5位 | 武道・格闘技 | 13人 |
6位 | スイミング | 10人 |
7位 | 絵画・工作 | 9人 |
7位 | プログラミング | 9人 |
9位 | 体操・新体操 | 7人 |
9位 | サッカー | 7人 |
やってみたかった習い事は「ない」との回答が60.9%と、過半数を占める結果となりました。やっておきたかった習い事では、「ない」と答えた方が28.0%と全体の3割程度。子ども時代の習い事について「やっておきたかった」と「やってみたかった」、それぞれの感覚に差があることがわかります。では、やってみたかった理由とは?
バイオリン、フルート……大人がやってみたかった習い事は憧れの楽器
ピアノを習っていたが、弦楽器にもチャレンジしてみたかった
誰かと一緒に演奏するような楽器をやってみたかった
いろいろな楽器をやっておけばよかった
高校生から部活でバイオリンを始めたが、ちゃんと先生に習いたかった
バイオリンが弾けたらかっこいいと思っていた
フルートに憧れがあった
放課後でまとまった練習時間が取れる、確実に定期的に通える世代のうちにやりたかった
音感を身に着けたいかった
やってみたかった習い事で「ピアノ以外の楽器」と回答した方の約7割は、ピアノを習っていた方でした。その経験から音楽の楽しさがわかるからこそ、ほかの楽器にも興味が湧いた。しかし、実際に2つ同時に習うことができなかった、ということでしょうか。「ほかの楽器もやってみたかった」以外には「弾けるとかっこいい」「憧れていた」などの理由がほとんど。なかでも具体例で多く挙げられていたのはバイオリンでした。
「バレエ・ダンス」も憧れの習い事
子どものころ、バレエの漫画に憧れていたから
バレエを見るのが好きだったので、自分もやりたかった
教室が近くになくて通えなかったから
体が柔らかかったから
衣装がかわいいから
娘がやっていてとても楽しそうに踊るから
学校の友達がやっていて、あこがれていた
2位の「バレエ・ダンス」の理由も、憧れていたという内容が多く見られました。「教室が近くになくて通えなかった」という理由から、憧れていた・やりたかったけれど、通える環境になかった方もいることがわかります。時代や地域にもよりますが、塾やピアノなどの習い事に比べると、前述の「バイオリン」や「バレエ・ダンス」を習える環境は貴重と言えそうです。
そのほかの習い事をやってみたかった理由には、以下のようなものがありました。
そろばん 暗算がすごくできそう
プログラミング 当時はかっこいいと思っていた
英語・英会話 仕事で役立つことが多い
水泳 弟たちが習っていて、すぐに学校の級の一番上まで進んでいてうらやましかった
絵画・工作 今興味関心があるため。趣味の幅がより広がったと思う
書道・習字 自分の文字に若干のコンプレックスがあるので
サッカー 誘われたが、自信がなくて断ってしまった。 入っていれば人生がだいぶ変わっていた気がしている
武道・格闘技 合気道をやりたかった。護身術としても有効だし、気を研ぎ澄ますという感覚は日常生活にはなく新鮮。なによりもカッコイイ
野球 高校から野球を始めたが、基礎がなく大変だった
体操・新体操 リボンやボールを使って踊ってみたいと思った
フィギュアスケート 単純にやってみたかった。大人になってから始めるのは難しい
続いては、大人に聞いた「現在の習い事」のアンケート結果をご紹介します。
大人になってから始めた習い事は? 社会人の習い事調査
大人になってから始めた習い事を尋ねてみたところ、60%の方が「ない」と答えました。子ども時代の習い事経験者の割合が90%を超えることを鑑みると、大人になってから新しいことを始めるのは、いささかハードルが高いということなのでしょうか。そのなかでも多かった習い事と、その理由を見てみましょう。
大人になって始めた習い事 1位は「英語・英会話」
業務で活用するから
仕事で必要になったから
前職で英語が必要だったため
業務上、役に立つため
1位は「英語・英会話」で、仕事で必要という理由が最も多く挙げられました。実際に英語ができなければままならない状況となって始めた、という方が多いということがわかります。興味や意欲をもって習い始めるよりも、必要に迫られて始めるケースです。やはり、忙しい現代の社会人が新しいことを始めるには、それなりのきっかけが必要なのでしょうか。「仕事で必要となり、自学で学ぶには難しいため英会話教室に通った」との意見もあり、効率良く学ぶために通っている方もいるようです。
子どもがきっかけで「英語・英会話」を習い始めるパターンも
子どもが習い始めたので便乗した
子どもと一緒に習い始めた
また、お子様と一緒に習い始めた方も見受けられました。新しいことを学ぶために一歩を踏み出すのは難しいものですが、そのきっかけがお子様となるパターンもあるようです。親御さんにとっては良い契機となり、一緒に学ぶお子様もモチベーションが上がりそうですよね。親子で同じことを学ぶ機会として、英語はちょうど良い習い事なのかもしれません。
ほかにも、大人になったからこそできるようになりたいと始められた方も多くいました。
英会話がオンラインで安くできるようになった
見識を広げるため
しゃべれない自分から脱出したい
より多くの人とコミュニケーションを取りたい
大人になってから始めた習い事 スポーツでは「テニス」が最多
健康維持と人脈を広げるため
運動不足だったから
昔からやってみたかった
健康のためと、新しいコミュニティをつくりたかったから
以前から興味があり、会社の先輩から誘われてスクールに入会した
次いで多かった回答は「テニス」で、スポーツ系のなかでは最多となりました。
始めた理由で多く見られたのが健康とコミュニティに関する回答です。また、スポーツではゴルフ、スイミングと一人で行うものが続きました。野球やサッカーのように大人数が必要なチームスポーツではなく、スクールなどもあるので、比較的気軽に始めやすい。そのうえ運動量が多いので、運動不足を解消しやすく、スクールならば新たなコミュニティをつくることができる。これらの複合的な理由から人気なのだと推測できます。また、体力づくりや健康維持のために始めた習い事としては、「パーソナルジム」や「ヨガ」、「ピラティス」なども挙がっていました。
また、ピアノ、ピアノ以外の楽器を始められた方も多かったです。
子どものころ、楽器を弾くことにあこがれていた
小学生時代にやっていた楽器を再度習いたかった
苦手意識の克服と、楽しそうなので
少しずつ、上手になっていく感覚が楽しい
習い事で新しい友達が作れる
アンサンブルをしたかったことで、楽器を増やしました
そのほか、少数意見として挙がった習い事もご紹介します。
●バレエ・ダンス 以前から興味があった。身体を自在に動かす技能を磨きたかった
●新体操
●ボウリング 同僚に誘われて
●スキー
●サッカー 子供のコーチ他の為
●武道・格闘技 痩せなきゃと心底思った時に、チラシがポスティングされた。自宅から近い
●スペイン語 スペイン語の文化圏を理解したい。旅行でより深いコミュケーションを取りたい
●イタリア語 世界に目を向ける意味で語学を習い始めました。その国の歴史、文化を書籍で学び、旅行し、語学を勉強し、時間が足らないくらいです。一生関わりたい好きなことを見つけることは大事だと思います。
●フランス語
●韓国語
●沖縄語
●料理 美味しいものを作れるようになるから
●茶道 興味があったから、同僚がやっていたから
●フラワーアレンジメント 仕事以外の感性を使いたかったから
●歌舞伎文学
●寄席文学
●ポーセリンペインティング
●絵画・工作 苦手なものを克服したい
●写真 面白そうだったから
●ワイン講座 昔からやってみたかったから
●ハーブ 見識を広めるため
●MBA取得講座 会社の推薦
●着付け 楽しそうだったから
●日本舞踊 一度、やってみたかったから
●カメラ 面白そうだったから
●合唱 やりたかったから
●短歌 面白そうだと思ったから 興味がわいたから
●書道・習字 字が綺麗になりたい
スペイン語やイタリア語などの外国語、茶道や着付けなどの日本文化に関する習い事が並ぶなか、ポーセリンペインティング(白磁器の絵付け)や歌舞伎文学など、あまり馴染みのない習い事も見受けられました。こうして見てみると、「大人の習い事」は多岐にわたることがわかりますね。
子ども時代から続けている習い事で最も多いのは「ピアノ」
好きなことを続けていると仕事や育児の気分転換になるから
仕事の息抜きにちょうど良いので、趣味として続けている
家庭や仕事とは別のコミュニティが持てるから
ずっと続けているわけではないが、再開して今もやっている
ピアノ以外で続いている習い事の理由としては、以下のようなものがありました。
時間が空いた時に仕事以外の自分の能力を高め、自分の時間を作れるから
健康維持や頭の体操のため
大人になってからも続けている習い事は「なし」が81.8%と大半を占める結果となりました。そのなかで最も続いていたのは「ピアノ」で、ほとんどの方が趣味としてたしなみ、仕事や家庭生活の気分転換になっているそうです。また、ずっと続けてはいないけれど、大人になって再開したという方も。社会人になったり家庭を持ったりと、移り変わる環境のなかで習い事を続けることは難しいですが、落ち着いたタイミングで再開を検討するのも良さそうです。
習い事を継続する理由は「好きだから」&「気分転換」
社会人になってからも続けたいと思い、チームなどに入り続けている
心身のリフレッシュとチームメンバーとの交流のため
仕事とは切り離された人間関係のなかでの習い事だから
好きだから、そして永遠にゴールに到達しないから
ライフワークとして取り組むことにしたため
「ピアノ」以外を選んだ方も、好きだから・気分転換になるとの意見がほとんどで、趣味として続けているようです。仕事とは違うコミュニティが日々のリフレッシュにつながっている方も多く見られました。また、「ライフワークとして取り組む」と回答した方の習い事は「ピアノ以外の楽器」、「永遠にゴールに到達しないから(続けている)」とした方は「バレエ・ダンス」となっており、芸術的な要素のあるものとして共通しています。子ども時代の習い事が、人生を通して極めたいと思えるものになるのは、とても素敵なことですね。
社会人に聞いた「子ども時代にやりたかった」習い事は? まとめ
子ども時代にやりたかった習い事のアンケート結果は、いかがでしたでしょうか? 時代の移り変わりに合わせたスキルを学ぶ重要性と、何かに打ち込むことの大切さが感じられる内容となりました。お子様の習い事を検討する際や、ご自身がこれから何か始めるとき、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【調査詳細】
調査地域 :全国
回答者 :全国に住む男女236名
調査方法 :インターネットを通じたアンケート配布
有効回答数:n=236
調査時期 :2022年5月30日~6月7日
どんな習い事が大人になって役に立った?
社会人に聞いた「子ども時代にやっててよかった」習い事は?
みんな、どんな習い事をしているの?
子どもの習い事ランキング2022。男女別/年齢別など
習い事、月にいくらくらいかけてる?送迎は?
令和の習い事事情 掛け持ちはどのくらい?費用や送迎は?
家庭学習サポート専門家が習い事のトレンド分析 & 子どもにオススメの習い事を紹介
家庭学習サポート専門家に聞く習い事のメリットとサポート術。子どもの習い事は何歳から?
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