地震に備えるマイホーム(1)一戸建てVSマンション、耐震性能に違いはある?

阪神淡路大震災や東日本大震災、最近では熊本地震などの体験を経て、住宅購入を検討するにあたり「地震対策を重視したい」と考えている人は多いでしょう。いつ、どのような災害が起こるか予測することが難しい中、後悔のない住宅購入・建築をするには、どのような家を選べばよいのでしょうか。

日本の住宅には欠かせない地震対策

日本は地震大国であると言われ、内閣府「平成26年版防災白書」によると、世界で発生するマグニチュード6以上の地震の18.5%が、日本周辺で発生しています。いつ、どこで発生するか予測することは難しく、安心して暮らすにあたり「地震に耐えうる住まいであるか」が重要です。

日本でこれまでに発生した主な大地震
日本でこれまでに発生した主な大地震

地震の揺れと地盤の関係

家を建てるときは、地震が発生する確率が高い地域であるかをチェックするとともに、「軟らかく揺れやすい地盤ではないか」確認することも重要です。地震が起きやすく揺れやすい地域であれば、大地震に耐えうる盤石な地盤に改良し、地震に強い家を建てることが求められます。

左:地震の揺れに強い地盤/右:地震の揺れに弱い地盤
左:地震の揺れに強い地盤/右:地震の揺れに弱い地盤

地震で揺れが生じると、地盤にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。地震による揺れは震源地に近いほど大きくなりますが、軟らかい地盤の場合、地震の揺れが増幅しやすいので、被害が大きくなる傾向にあります。軟弱な地盤に建つ住宅は、大地震が発生した際に損傷しやすいことが分かっています。

地震が発生するリスクや地盤の強さなどの情報は、地盤サポートマップなどで確認することができます。

新耐震基準とは?

建物の耐震性を語る上で「新耐震基準」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。「新耐震基準」とは、今から40年前の1981年に改正された建築基準法の耐震基準のこと。それ以前の耐震基準を「旧耐震基準」と呼び、区別しています。新耐震基準は「震度5強程度の中規模地震では軽微な損傷、震度6強から7に達する程度の大規模地震でも倒壊は免れる」という耐震基準を義務付けています。中古住宅を購入する場合は「新耐震基準」を満たしているかどうかが、耐震性能の最低限の目安となるでしょう。

耐震等級とは? 等級1・2・3それぞれの違いは?

耐震等級1・耐震等級2・耐震等級3の違い
耐震等級1・耐震等級2・耐震等級3の違い

「耐震等級」とは、地震に対する建物の強度を示す指標のこと。「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく「住宅性能表示制度」によって定められている住宅性能表示です。
耐震等級は、建物の耐震性能によって3段階のランクに分かれており、数字が大きいほど建物の耐震性能が高いことを示します。また、算出方法は簡単な品確法の計算と構造計算する方法があります。

「耐震等級1」

建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たす、いわゆる「新耐震基準」をクリアする水準です。「数百年に一度程度の地震(震度6強から震度7程度)に対して倒壊や崩壊しない」「数十年に一度発生する地震(震度5程度)に対しては住宅が損傷しない」ことを基準としていますが、2016年の熊本地震では想定される地震規模でしたが倒壊、大破した住宅があります。これは後述する地盤の影響が指摘されています。

「耐震等級2」

耐震等級1に対し、1.25倍の耐震性能を満たす水準です。「長期優良住宅」として認定される住宅が該当します。また、学校や病院など、災害時に避難所として指定される施設は「耐震等級2」以上の強度を有しています。熊本地震では築5年の長期優良住宅も倒壊していますので無条件に安全という訳ではありません。

「耐震等級3」

耐震等級1に対し、1.5倍の耐震性能を満たす水準です。最も高いレベルの耐震等級であり、消防署や警察署といった災害時の救護活動や災害復興の拠点となる場所の多くが満たしている水準です。まず構造計算による耐震等級3はひとつの安全基準といえます。

マンションと一戸建ての構造

マンションの構造と一戸建ての構造の違い
マンションの構造と一戸建ての構造の違い

マンションの構造体は主に、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」と、壁と床で建物を支える「壁式構造」に分類できます。柱・壁の構造としては主に、中低層マンションに多く見られる「鉄筋コンクリート(RC)造」、高層マンションに多い「鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造」、超高層マンションで採用されている「鉄骨(S)造」に分類できます。

対して一戸建ては、日本の一戸建ての過半数を占める「木造」の他、「鉄骨造」「RC造」などに分類できます。木造住宅は大きく、柱と梁を組み合わせて建てる「木造軸組(在来)工法」と、柱や梁を使わず面となる壁で建物を支える「木造壁式工法(2×4工法)」に分けることができます。

構造別の一般的な特徴は?

一般的な木造・RC・SRC造の特徴

構造 概要 法定耐用年数 耐震性 工期 コスト 可変性
木造 主要構造部に木材を使用する建物 22年
鉄骨造 柱や梁といった骨組みに鉄骨(鋼材)を使用する建物 19~34年
RC・SRC造 コンクリートを鉄筋で補強した建物(SRC造はRC造の芯に鉄骨を内蔵) 47年
マンションの構造と一戸建ての構造の違い

上記の表は、一般的な木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の主な特徴です。一戸建ての多くを占める木造住宅、中でも木造軸組工法で建てた家は、抑えたコスト・短い工期で建てやすく、増改築もしやすい反面、法定耐用年数は22年と短く、耐震性能も築年数などの条件によりばらつきがあります。
そのため、一般的にマンションと一戸建てを比較すると、「マンションの方が、耐震性能が高い」と思われている方が多いのではないでしょうか。大きなマンションは地盤をボーリング調査し、杭を硬い地盤面まで打ち込み、構造体は構造計算を行うので安全性は高いです。これらは多くの木造住宅では行いません。しかし木造住宅でも地盤の影響を調査し構造計算を行えば、同等以上の耐震性能を備えることができます。
最近では一戸建ての中にも超高層ビルと同じ設計手法で作られている住宅が出てきています。たとえば、株式会社マスイデアの「タフハウス+」は、在来工法と2×4工法の長所を併せ持つ「ハイブリットユニット工法」による規格住宅で構造計算による「耐震等級3」をクリアしています。その上で、阪神淡路大震災の2倍の地震でも軽微な損傷で済む耐震性能を備えた住宅をコンセプトに開発されています。

地震に強い一戸建て「タフハウス+」

wallstatによる時刻歴応答解析シミュレーション
wallstatによる時刻歴応答解析シミュレーション

木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat(ウォールスタット*」により時刻歴応答解析を行い、シミュレーション動画で想定した地震に耐えうるか確認します。

タフハウス+は、超高層ビルに用いる「時刻歴応答解析」と、3階建て以上の木造建築などで用いる「許容応力度計算」という2つの構造計算を行うことで、阪神淡路大震災の2倍の地震でも軽微な損傷で済む強い家づくりを実現しています。
住宅性能は、消費者にとって災害が起きてみなければ実感しづらく、商品同士の比較も難しいですが、タフハウス+は性能値を明確に示していますので、たいへんわかりやすいことが特徴です。
「時刻歴応答解析」の結果は動画で確認することができます。地震時に建物のどこが損傷するか、どの程度の地震であれば倒壊しないかが見ただけで分かるので、事前の対策が可能なうえ、実際に大地震が起きた時も損傷の解析を行うことが出来るのです。
また、タフハウス+は地震に強いだけでなく人に優しく住みやすい住宅として開発されており、断熱性能も国の基準を大きく上回っています。

安心・安全 家族の命を守る家 タフハウス+の詳細はこちらをご覧ください。

https://myhomemarket.jp/plp/masuda-inc

Simple 32N (シンプル 32N)
Simple 32N (シンプル 32N)

https://myhomemarket.jp/product/masuda-inc/simple-32n

Natural 28S (ナチュラル 28S)
Natural 28S (ナチュラル 28S)

https://myhomemarket.jp/product/masuda-inc/natural-28s

Modern 40E (モダン 40E)
Modern 40E (モダン 40E)

https://myhomemarket.jp/product/masuda-inc/modern-40e

*wallstatとは 京都大学 生存圏研究所 准教授 中川貴文氏が研究開発された倒壊解析ソフトウェアです。 パソコン上で木造住宅をモデル化し、振動台実験のように地震動を与え、最先端の計算理論に基づいたシミュレーションを行うことで、変形の 大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認することができます。

意外と加入していない人が多い? 地震保険の必要性

意外と加入していない人が多い? 地震保険の必要性

最後に、いざという時に頼りになる地震保険についてご紹介します。 内閣府の試算によると、持家世帯の82%が建物の火災保険または共済に加入している一方、地震保険の加入世帯は49%と、約半数の世帯しか加入していません。 火災保険に加入していれば、火災や落雷、破裂・爆発による損害、風災・雹災・雪災、水災、水漏れ、盗難、騒擾(そうじょう)や集団行動による暴力・破壊行為、不測かつ突発的な事故などで損害を受けた建物や家財が補償されますが、火災保険では免責となっている地震や噴火、地震を原因とする津波や火災などの損害は補償されません。災害時に生活を再建できるだけの貯蓄がないと、住宅ローンの返済と再建費用の二重苦となる可能性があり、注意が必要です。

地震保険に関する詳細は「地震保険は必要?住宅購入時に考えたい地震保険について、補償内容や都道府県ごとの地震保険料、割引制度も解説」をご覧ください。

まとめ

マンションは2005年の耐震偽装事件(いわゆる姉歯事件)以降構造計算の審査が厳格化され安全性は高くなっています。一方戸建て住宅の多くは、最低限の基準で建てられているのは事実ですが、地盤構造を解析したり、構造計算を行ったり耐震等級3を取得したりすることで十分に安全性を確保することは出来ます。
大切な家族を守るために、地震大国・日本でマイホームを検討するのであれば地震対策を万全にしたいところ。物件種別よりも地盤の状態や建物の性能から、安心して暮らせる住まいを見極めたいものですね。
次回は、工務店フォーラムが監修する「耐震研究所」で家を建てる前に可能な耐震シミュレーションなど最新の地震体験設備をご紹介します。

▼新築戸建て規格住宅 株式会社マスイデア「タフハウス+」の詳細はこちら