新築一戸建てのベストな部屋数は? 家族の人数やライフスタイルに応じた間取りの考え方

新築一戸建てを建てるにあたり、ハウスメーカーと打ち合わせをする前に考えておきたいことのひとつが「必要な部屋の数」です。「子ども部屋はいくつ必要か」「客室はあった方がいいのか」「ワークスペースは欲しいか」といった希望を事前に整理しておくことで、自分たちにとって必要な部屋数が見えてくるでしょう。ここでは、部屋の数を決める際に考慮したいことを解説します。

必要な部屋の数はどうやって決める?

一口に一戸建てといっても、居住人数により広さや部屋数が異なってきます。どのくらいの部屋数があればいいのか、家族構成やライフスタイルをもとに生活をイメージしてみましょう。

家族の人数に合わせて決める

新築一戸建ての部屋数の考え方-家族の人数に合わせて決める

ご部屋数を決める際、家族構成は重要な要素です。一般的に夫婦2人の場合はLDK+寝室で1LDK、夫婦+子どもの3人家族であれば、子ども部屋をプラスして2LDK、 夫婦+子ども2人の4人家族なら、子ども部屋が2つの3LDKは必要です。ただし、子どもが2人いても「性別が同じだから2人一部屋でも大丈夫」という場合や、住宅購入時に子どもがある程度大きくなっていて「すぐに家を出るから個室は必要ない」という場合はこの限りではありません。
また、二世帯住宅を考えている場合は、水廻りもリビング・ダイニングも共用の「完全同居型」にするのか、一部スペースを二世帯で利用する「部分共用型」なのか、玄関から別の「完全分離型」にするのかによって部屋数が大きく変わります。

家族構成ごとに最適な家の広さを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
マイホームの広さはどのくらい必要なのか? 暮らしやすい間取りは?

ライフスタイルに合わせて決める

新築一戸建ての部屋数の考え方-ライフスタイルに合わせて決める

家族の人数ごとに必要な最低限の部屋数に加え、ライフスタイルによってプラスアルファの部屋数が必要なケースがあります。在宅で仕事をするならワークスペース、物が多ければ収納のための部屋、宿泊するゲストが多ければ客間など、状況に応じてどれだけの個室が必要になるのか考える必要があります。

なかでもワークスペースは、コロナ禍の暮らしで在宅勤務を経験し、欲しいと感じるようになった方も多いでしょう。「家事の合間に仕事をしたい」「子どもの宿題スペースを兼ねたい」「家族とともに過ごしながら作業をしたい」といった用途であれば、リビングの傍らにパソコンを置けるカウンターがあれば十分かもしれません。在宅勤務がメインの方やオンライン会議を頻繁に行う方であれば、ワークスペースは狭くても個室にした方が良いでしょう。

将来を見据えてプランニング

新築一戸建ての部屋数の考え方-将来を見据えてプランニング

将来は間仕切りで2つの個室にする想定の、広々とした子ども部屋です。詳細はこちらの記事をご覧ください。
新築一戸建て購入者の声~2階リビングや庭代わりのバルコニーなど、たくさんの希望を叶え理想のマイホームを手に入れたIさん

マイホームの購入は「一生に一度の大きな買い物」と言われるほど大きな決断です。頻繁に住み替えをすることはできないので、「今ベストな間取り」だけでなく「将来を見据えた間取り」を考えることが大切です。 例えば、子どもを2人育てることを想定している場合、子どもの成長や独立までを見据えた上で、どのような空間が必要か考えます。

1. 大きめの居室をひとつ確保し、子どもが小さなうちは広々とした遊び場に。
2.子どもがある程度成長したら、間仕切りを入れて2人それぞれの個室に。
3.子どもが成長して家を出たら帰省時の客間、もしくは夫婦の趣味の部屋として活用。
(親と同居する可能性がある場合は、バリアフリーリフォームにより親の部屋とする)

といった将来の活用方法やリフォームの可能性まで考えておくことで、長い目で見て暮らしやすい間取りにすることができます。

ライフステージの変化にともない必要となるリフォームを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ライフステージの変化に応じて住みやすく。ニーズに合わせたリフォームとは?

あなたはいくつ知っている? 間取り図の記号を解説

一戸建ての間取り図例-土屋ホーム ラクシス LUXURY

間取り図に記載された記号の意味を知ることが、ベストな間取りを考える一歩に繋がります。
※上記は土屋ホーム ラクシス LUXURYの間取り図です。 詳細はこちら

マイホームを検討する際は、間取り図をもとに計画を進めることになります。間取り図を見るとアルファベットの記号が記載されていることがありますが、これらが何の省略表記なのか知っていれば、間取り図を正確に理解することができます。

リビングとダイニング、キッチンが一体化した空間を指す「LDK」やユニットバスを省略した「UB」、トイレを意味する「WC」などは、普段から目にする機会が多いと思います。部屋の名称を示すものとして、主寝室はMain bedroomの略で「MBR」(寝室は「BR」)、書斎は巣穴などの意味を持つ「DEN」、採光条件が居室に満たないサービスルーム(納戸)を示す「S」(もしくは「SR」や「N」)、エントランスは「ENT」、ロフトは「RF」などもよく使われます。

収納スペースとしては、クローゼットが「CL」、歩ける広さを有した収納スペースであるウォークインクローゼットは「WIC」、通り抜けできるウォークスルークローゼットは「WTC」、靴箱はShoes boxの略で「SB」、シューズインクローゼットは「SIC」(シューズクローゼット「SCL」表記のことも)などがよく登場します。

その他、冷蔵庫置き場をRefrigeratorの頭文字をとって「R」、洗濯機置き場をWashing machineの頭文字で「W」と表記することや、エアコンの「AC」、エレベーターの「EV」、目視では確認できないスペースとして給排水管が通るパイプスペース「PS」やメーターボックス「MB」、換気などに必要なダクトスペース「DS」なども覚えておくと、間取り図を理解しやすいでしょう。

まとめ

今回は、基本的な部屋数の考え方をご紹介しましたが「夫婦の寝室は別々にしたい」「夫婦ともに在宅勤務なのでワークスペースはひとり一部屋必要」など、個々の事情に応じて必要な部屋数が変わります。予期せぬ事態に備えて部屋数を多めにしておくという方法もありますが、部屋数が増えるごとにより広い土地が必要で、施工のコストも嵩みます。「今」だけでなく、将来的にも必要な部屋なのかよく考えながら部屋の数を決めてくださいね。

新築一戸建て注文住宅購入者へのインタビュー記事はこちら

新築一戸建て注文住宅購入者のインタビュー記事
新築一戸建て注文住宅購入者のインタビュー記事