学習塾や英語などの学習系、野球やサッカーなどのスポーツ系、そのほかにもピアノやプログラミングなど、子どもの習い事ってたくさんありますよね。そのなかから「我が子に合った習い事ってなんだろう……」と考えるのは、なかなか大変だと思います。そこで、マイホームマーケットでは0〜18歳のお子様をもつ保護者を対象に「子どもの習い事」に関するアンケートを実施。どのような習い事が人気なのか、どんな効果があったのかなど、親が気になりそうなポイントを調査しました。
子どもの8割が習い事をしている
調査の結果、79.9%の子どもが習い事をしているとわかりました。男女別で見ると、男の子が72.1%、女の子が88.2%。多くの子どもたちが、幼稚園や学校とは別に学びの場があるようですね。
子どもがしている習い事ランキング1位は「公文・学習塾・幼児教室」
現在、お子様がされている習い事は?(複数回答)
順位 | 習い事 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 公文・学習塾・幼児教室 | 42.4% |
2位 | スイミング | 39.4% |
3位 | ピアノ | 34.5% |
4位 | 英語・英会話 | 24.8% |
5位 | バレエ・ダンス | 19.0% |
6位 | 体操・新体操 | 17.6% |
7位 | 書道・習字 | 15.5% |
8位 | サッカー | 12.1% |
9位 | 武道・格闘技 | 5.0% |
9位 | そろばん | 5.0% |
10位 | テニス | 4.6% |
どのような習い事をしているかの回答は、1位「公文・学習塾・幼児教室」で全体の42.4%、2位「スイミング」は39.4%、3位「ピアノ」は34.5%という結果で接戦となっています。
別のアンケートで大人に「子どものときの習い事で、自分の進路に役立ったと思うものは?」と尋ねたところ、1位「公文・学習塾・幼児教室」、2位「スイミング」という結果が出ています。子どもがしている習い事と一致していることから、ご自身の経験を踏まえて我が子にも習わせているご家庭が多いのかもしれませんね。
社会人に聞いた「子ども時代にやっててよかった」習い事は? はコチラ
男女別習い事ランキングトップ3
男の子・女の子習い事ランキング(複数回答)
順位 | 男の子 | 女の子 |
---|---|---|
1位 | 公文・学習塾・幼児教室 | ピアノ |
2位 | スイミング | スイミング |
3位 | サッカー | 公文・学習塾・幼児教室 |
男女別に集計してみると、違いは「サッカー」と「ピアノ」という結果に。ちなみに「ピアノ」は男の子の5位にもランクインしている習い事。音感の習得だけでなく、情操教育にも良いと言われているからこその人気なのでしょうか。
習い事を始めたきっかけは親? それとも子ども?
習い事を始めたきっかけとして最も多かったのは「親の意向」で65.1%、次いで「子どもの意向」が35.3%。その他の回答として、兄弟・姉妹が通っているといった意見も見られる結果となりました。なかには「子どもが興味を持ったら体験会に参加して、本人がやると言えば通わせる」といった回答も。子どもの年齢に関わらず、親御さんがすべて決めるご家庭もあれば、本人の意向を尊重するご家庭もあるようです。
習い事を選んだ理由は?
将来の選択肢が広がるから
学校生活の補助目的として
体力づくりのため
子どもの得意分野を伸ばしてあげたい
同世代の仲間をつくって交流してほしい
自分の居場所を多くつくってほしい
習い事を選んだ理由としては、得意分野を伸ばしたり、交友関係を広げたりといった普遍的なものが多く見られました。なかでも交友関係のことを挙げる理由としては、コロナ禍で学校行事が中止になったり、友達と自由に遊べなかったりして、同世代の子どもとのコミュニケーションが希薄になっていたこととも関係がありそうです。習い事は学校の枠を超えて交流でき、何かに行き詰まったときには居場所にもなり得ることから、子どもの救いになると考える方が多い印象でした。
こんな習い事もある⁉ 子どもの可能性をさらに広げる習い事
子どもの習い事を調査すると、珍しいものもたくさんありました。今どきのものから大人顔負けのものまで、驚きの習い事をご紹介します。
●簿記
●フランス語
●ディベート
●パルクール
●ミュージカル
●演技
●日舞
●華道
●ラクロス
●太極拳
●ゴルフ
●ラグビー
●レゴスクール
●プログラミング
●3Dプリンター
「パルクール」や「3Dプリンター」などは、親世代には見られなかった新しい習い事と言えますね。そのほか、“オンライン”での英会話や学習塾など、コロナ禍でインターネットを活用した習い事も増えているようです。対面やオンラインなど学びの場をうまく使い分けることで、子どもたちの可能性がますます広がっていきそうですね。
習い事はいつから始めた? 8割以上が幼児(0歳~6歳)から
子どもが習い事を始めた時期は、3〜4歳の割合が41.2%と最も多く、次いで5〜6歳という結果になりました。さらに0〜6歳の範囲で見ると、なんと全体の85.4%が幼児のうちにスタートさせていることがわかります。では、小さなころからどんな習い事をしているのか、詳しく見ていきましょう。
幼児から始めた習い事1位は「スイミング」
1位は「スイミング」で43.3%、2位「公文・学習塾・幼児教室」は42.9%と僅差になりました。つづく3位は「ピアノ」と、子どもがしている習い事ランキングの順位とほぼ同じ結果に。幼児から始めた習い事は、継続した学びになるということでしょう。
ちなみに7歳以降の小学生になると、「英語・英会話」や「公文・学習塾」を始める子が多く見られました。授業についていくため、あるいは中学受験に向けて習い始める傾向があるようです。2020年度から小学校の英語教育が必修化されたこととも関係がありそうですね。
幼児から習い事を始める理由とは?
心身を鍛えてほしいから(空手)
将来の進路の選択肢を広げ、生活の幅を持たせるため(英語)
背筋の伸びた女性になってほしいから(バレエ)
知識よりも体で覚える、すべての活動の基礎となるものを学ばせたい(バレエ・ダンス、ピアノ)
非言語コミュニケーションを学んでほしいとの思いから(ピアノ)
溺れたときに自分で命を守れるようにするため(スイミング)
幼児から習い事を始める理由を聞いてみたところ、さまざまなご両親の想いが浮かび上がりました。子どもが健やかに成長するように、将来苦労しないようにと愛があふれる回答ばかり。とくに「溺れたときに自分で命をまもれるように」といった理由で、スイミングを選択しているご家庭が多いのも印象的です。
習い事の効果はある? 子どもの変化
友達ができた
学ぶこと、体を動かすことの楽しみを覚えた
向上心や友達に負けずに頑張りたいという気持ちが出てきた
苦手を克服できた
習い事をしたことによって、子どもにどんな変化が見られたのか? の設問では「体力がついた」は52.5%、「自信がついた」は44.1%と、日常生活のなかで成長が感じられている回答が多く見られます。幼児〜小学校低学年までは、スイミングやサッカー、バレエ・ダンスなどスポーツ系の習い事を通して「体力がついた」と答えた方が多く、小学校高学年以降は「成績が上がった」に移行。これは学年が上がるにつれて、学習塾や英語など授業と直結する習い事をする傾向だからと推察できます。
その他の回答を詳しく見ていくと、「友達ができた」「苦手が克服できた」と子どもが自信をつけながら楽しんで活動している様子が伺えますね。習い事は、子どものうちから成功体験を積み重ねられる重要な場となっているのでしょう。
やらなきゃよかった⁉習い事
周りの子にくらべて伸びるのが遅く、ストレスになってしまった
本人が嫌いなのに親の理想を押し付けた
家庭での練習を自主的にできず、毎日のように口うるさく練習するように言わなければならなかった
宿題のノルマが多く、子どもに合わなかった
厳しい教室で続けることが困難だった
先生が怖くて子どもが嫌がるようになった
週2回で、そろばん技術を習得するのは難しい
通信教材ですが親の支援が基本なので時間をとるのが難しい
年齢が小さい時から習っても、集中できない
子どもの習い事について、失敗したものがあるかも聞きました。結果は73.9%が「ない」という回答に。一方で、失敗したと感じる理由としては、親の理想を押し付けてしまったり、苦手なことをさせてしまったりするケースが見受けられました。習い事によっては自宅での練習が必要なものもありますが、それを無理強いすると親子ともに負担となってしまうのかもしれません。
「習い事をやってよかった」が8割超
プログラミングを学ぶことで自発的に行動するようになった
子ども自身がピアノの練習目標を立て、進んで取り組むようになった
人前で表現することの楽しさを知った
物怖じが減った
海外の文化に慣れた
学ぶことの楽しさ、体を動かすことの楽しさを覚えた
学校外の友達ができた。勉強する習慣ができた
向上心や友達に負けずに頑張りたいという気持ちが出てきた
そろばんを習ってから、計算が楽にできるようになり、成績が上がった
どうすれば上手くなるか自分なりに色々試している
学習塾に通うことで目標が明確になった、学習習慣が身についた
失敗したと感じる習い事はあるものの、総じて83.1%もの方が「やってよかった」と回答されました。理由としては「自発的に」や「進んで」など、姿勢に関する回答が散見されており、これは「子どもの意向」で始めた習い事に多く見られる共通点です。習い事は精神面も成長させてくれるものと言えますね。
英会話? プログラミング? これからさせてみたい習い事
今後、お子様にさせてみたい習い事(複数回答)
順位 | 習い事 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 英語・英会話 | 26.5% |
2位 | 公文・学習塾・幼児教室 | 19.7% |
3位 | スイミング | 15.5% |
4位 | プログラミング | 13.0% |
5位 | 書道・習字 | 10.5% |
今後、お子様にさせてみたい習い事では、1位が「英語・英会話」、2位は「公文・学習塾・幼児教室」と学習系が上位となり、「スイミング」「プログラミング」「書道・習字」と続きます。親御さんはどんな理由でさせてみたいと考えているのでしょうか?
これからさせてみたい習い事1位は「英語・英会話」
将来的に海外の大学にも進学できるように準備しておきたいから
今後の国際社会において、世界共通語の英語は間違いなく役に立つから
国際感覚を身につけるきっかけにしてほしいから
子ども本人が留学を希望しているから
子どもがしている習い事と幼児から始めた習い事でも4位にランクインしている「英語・英会話」。理由としては、グローバル社会に対応するために習得してほしいとの声が多く見られました。多くの方が将来的に習ってほしいと考えている英語ですが、まだ始めていないのはタイミングを見計らっているからでしょうか。しかし、0歳~6歳で習い始めている子どももたくさんいますので、早すぎるなんてことはないのかもしれませんね。
親の興味関心が高い習い事「公文・学習塾・幼児教室」
授業についていけるように
学力面に不安があるため
親が勉強を教える時間が取れないため
学習習慣を定着させたいから
子どもがしている習い事1位の「公文・学習塾・幼児教室」が、させてみたい習い事では2位にランクイン。英語は“将来”を見据えた理由が多い傾向でしたが、塾関連は“今”の問題を解決するために習わせたいという意見が目立ちました。同じ学習系の習い事でも、子どもの年齢や目的によって使い分けるのが良いかもしれませんね。
今注目のSTEAM教育を意識した習い事「プログラミング」を検討
学校で必須となり、ゲームが好きなので習わせたいから
論理的思考が身につくから
将来の進路や就職の参考になるかもしれないから
将来に向けて、プログラミングなどPCを使いこなせるようになって欲しい気持ちがある
子どもがしている習い事ではベスト10にも入らなかった「プログラミング」ですが、小学校でのプログラミング教育の必修化も相まって、させてみたい習い事では13%で4位という結果に。これは21世紀型スキルと言われる「STEAM教育」とも関連していそうですね。理由としては論理的思考力やPCスキルが身につくといった回答のほか、 “将来に備えて”に関する声が多く見受けられました。
その他には陸上、劇団、ゴルフ、デザイン、バスケットボール、ボーイスカウトなどもあがっていました。
子どもの習い事ランキング2022 まとめ
多くの子どもにとって、習い事は可能性や好きを見つけるきっかけとなっているようです。「できる」「楽しい」「やりたい」のサイクルで成功体験を積み重ねる機会は、大人になってからではなかなか難しいもの。習い事を検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。
【調査詳細】
調査地域 :全国
回答者 :高校生までの子どもを養育する保護者298名
調査方法 :インターネットによるオンライン・アンケート
有効回答数:298
調査時期 :2022年5月30日~6月7日
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