洗濯物はたたまなくて良い⁉知的家事プロデューサーが勧める洗濯の時短法!

数ある家事のなかでも、洗濯が苦手という方はいませんか? 洗ったあとに干して、しまってと工程がいくつもある作業なので、干しっぱなしにして忘れてしまったり、たたんだ洗濯物をソファの上に山積みにしてしまったり……なんてこともありますよね。そこで今回は、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに効率の良い洗濯方法について伺いました。一体、どんなテクニックがあるのでしょうか?

本間朝子 プロフィール
本間朝子 プロフィール

知的家事プロデューサー。
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。また、毎月無料で「時短家事セミナー」を自主開催。NHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス! 」「ZIP!」などのテレビ、 「クロワッサン」「ESSE」「レタスクラブ」「CHANTO」ほか雑誌・新聞等で活躍。
オフィシャルサイト:http://honma-asako.com

知的家事プロデューサーの本間朝子です。洗濯は作業を終えるまでに「洗う」・「干す」・「しまう」と3つの工程を要するので、とても大変な家事ですよね。なので、私はこれらの作業動線を短くしましょうと提案しています。「7つの法則」で言う環境整備ですね。それぞれの作業スペースが分散していると、家中を歩き回る必要があるので、「洗濯する場所」「干す場所」「しまう場所」をできるだけ近づけるのが大切なことと言えます。

「7つの法則」についての記事は こちら

洗濯工程の動線をまとめれば時短になる!?

洗濯機の上に突っ張り棒を設置して干すことで時短

私の自宅では「洗う」「干す」「しまう」のスペースをひとつまとめ、洗濯機のそばでほとんどの作業が済ませられるようにしています。乾燥機を使ったり、洗濯機の上に突っ張り棒を設置して干せるようにしたりしているので、移動せずに乾かすことができますし、洗面台のスペースを活用して、たたむことも可能、乾いた洗濯物はすぐ収納棚にしまうこともできます。

隣の部屋などの近いところに干すことで時短

脱衣所に干すスペースを設けられないという方は、隣の部屋などの近いところに干すことで、洗濯物を持って移動する負担を軽減できます。私の場合は、天候の影響を受けないで済むように、すべて室内で干しています。洗濯物は5時間以内に乾かせれば、臭いの発生を抑えられると言われているので、できるだけ早く乾くように、脱水時間を長めにしたり、洗濯物が早く乾く洗剤を使用したりしています。現在は、約7割のご家庭が部屋干しで済ませているというデータもあり、花粉やPM2.5に悩まされずに済むことから、「洗濯は部屋干しにする」と決めてしまうのも、気持ちがラクになるのでオススメです。

洗濯カゴを「乾燥機にかけるもの」、「かけないもの」、「オシャレ着」に分けて設置

また、洗濯カゴを「乾燥機にかけるもの」、「かけないもの」、「オシャレ着」のように分けて設置すると、洗濯物を分別する手間が省けます。他にも、「汚れがひどいもの/軽いもの」「色物/白物」など、ご家庭に合う分け方で取り入れてみてはいかがでしょうか。靴下は伸ばして入れる、などのルールを決めて、ご家族の方にも協力していただきながら、洗濯しやすい環境を整えていきましょう。

洗濯物をたたむのはやめる⁉ハンガー収納で効率アップ

洗濯物をたたむのはやめる⁉ハンガー収納で効率アップ

さきほどもご紹介しましたが、洗濯は洗濯機のそばで干せるとラクです。でも、それが難しい場合は、「しまう場所の近くに干せないか」を検討します。例えば、脱衣所に収納するものは脱衣所に、クローゼットに収納するものはクローゼットの近くにそれぞれ干すことで、干し終わったものを分別したり、ほかの場所に持っていったりする手間を省くことができます。さきほどご紹介した「脱衣所ですべての洗濯工程を済ませる」のが難しいという方は、この方法を試してみて下さい。

その際には、思い切って“たたむのをやめる”のも大きな時短になります。洗濯物はたたむことで、取りだしやすくなり、シワを防ぐ効果もあるのですが、実はそれは、ハンガー収納でも同じ効果が得られます。クローゼットの近くでハンガー干しをして、乾いたらそのままの状態で収納。シャツ類であればこの方法を実践することで、洗濯工程の負担を軽減することができるでしょう。

洗濯の工程を楽にするオススメグッズをご紹介

洗濯の工程を楽にするオススメグッズをご紹介

続いては、「7つの法則」にも含まれる便利グッズをご紹介します。ハンガー収納をする際にオススメしたいのが、「折りたたみ式のハンガー」です。簡単操作でアームの部分を閉じたり開いたりできるので、シャツ類を簡単に干すことができます。普通のハンガーに比べて、取り込みもスムーズに行えるので、忙しい朝でも衣類を引っ張ってしまうことなく、使用することができますよ。コンパクトに収納できるのも嬉しいポイントですね。

「ネットdeきれい」という洗濯ネットでシワや型崩れを防止

アイロンがけの負担を減らすグッズとしては、「ネットdeきれい」という洗濯ネットも愛用しています。このネットは、カバーにシャツを乗せて、くるくると巻いて袋に入れて洗うのですが、洗濯時にできるシワや型崩れを防ぐ効果があります。巻いた状態で洗濯するだけで、シワがほとんど発生せず、アイロンがけの時間や労力が不要になります。

あとはセイエイさんの「洗濯槽快」というグッズもオススメです。これはホタテ貝の粉末からつくられた洗濯槽の除菌クリーナーで、洗濯時に洗剤と一緒に入れるだけで、洗濯槽に付着しているカビを徐々に除去してくれます。洗濯槽がキレイになれば、洗濯した衣類に嫌なニオイがつくのを防ぐことができますよ。

洗濯時短法のまとめ

洗濯もほかの家事と同様、少しの工夫をするだけで、負担をぐっと減らすことができます。お家ごとに取り入れやすい方法、取り入れにくい方法があると思いますので、ご自身にあった時短法を選んで、実践していただくことをオススメしています。