毎日の家事、負担を少しでも減らしたい……そう考えている方は多いかと思います。自分の時間や家族団らんのひとときをつくるためにも、家事は効率的に行いたいものですよね。そこで今回は、知的家事プロデューサーとして多数のメディアでご活躍されている本間朝子さんに、毎日の家事を楽にする“7つの法則”と時短掃除法について伺いました。
知的家事プロデューサー。
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。また、毎月無料で「時短家事セミナー」を自主開催。NHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス! 」「ZIP!」などのテレビ、 「クロワッサン」「ESSE」「レタスクラブ」「CHANTO」ほか雑誌・新聞等で活躍。
オフィシャルサイト:http://honma-asako.com
知的家事プロデューサーの本間朝子です。以前のわたしは掃除道具を取りに行くことさえも負担に感じていたほどの掃除嫌いでした。そのようななかで見つけたのが、工場の生産システムを解説したビジネス書です。工場は生産性を上げるため、作業動線を短くしていて、道具はすぐ手に取れる位置にレイアウトされているという内容だったのですが、その本を読んだときに、「これって家事にも応用できるのではないか」と、ひらめいたわけです。そこから着想を得て、私が10年前から提案しているのが、毎日の家事を楽にする「7つの法則」です。
本間朝子流!毎日の家事を楽にする「7つの法則」とは!?
7つの法則とは、
1.環境整備 | 動線を整備して、家事のしやすい家をつくる |
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2.小技 | 毎日の家事を楽にするためのちょっとしたテクニック |
3.最新家電 | 最新家電を活用して、家事負担を減らす |
4.便利グッズ | 日頃の家事を楽にするため、あらゆる便利グッズに目を向ける |
5.家事代行 | 家事のプロの力を借りて、できるだけ無理をしない |
6.家事シェア | 特定の人に負担が偏らないよう、家事を共有する |
7.予防掃除 | 日頃から汚れないお家を保つための工夫 |
の7項目をベースにした家事時短法のことです。適材適所でこれらの法則を毎日の家事に当てはめることで、負担を軽減することができます。今回はこのなかから、環境整備と便利グッズを使った、「掃除の時短法」についてご紹介します。
まずは環境整備! 「掃除しやすいお家づくり」のポイントとは?
環境整備とは、「家事の動線を短くしたり、家事に使う道具を出し入れしやすく収納したりすること」です。それだけで、毎日の家事はぐっと楽になります。例えば掃除の場合、ハンディモップなどの小さい掃除道具はどこにしまっていますか?私の家では、チェストの一番上の引き出しに収納しています。引き出しの下段や床に近い場所に収納してしまうと、かがんで取る必要があるので、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、取り出しやすい位置に置いておけば、電話でお喋りしているときやテレビを観ている最中など、なにかのついでに掃除ができるようになるのです。
家具は、掃除道具が入りやすいように配置するのがポイントです。家具と壁の間の隙間を掃除道具のヘッドの幅に合わせて配置することで、中途半端な隙間を無くせるので、掃除しにくい場所を減らすことができます。
また、毎日の生活動線に掃除を組みこむことで、わざわざ掃除時間を確保する必要が無くなります。動線に組み込む、と聞くと難しく感じるかも知れませんが、要は家を移動したついでにその場所を掃除していくわけです。例えば寝る時は、リビングから寝室に向かう動線に床拭きモップを置いておき、拭きながら移動するとそれだけで床が掃除できます。朝が良いなら、寝室からリビングに移動する際に同じ動きをすれば、自然と床掃除ができるというわけです。ほかにも、「玄関掃除は燃えるゴミの日にする」と決めるのもオススメです。ゴミを出すついでに玄関を掃いて、集めたゴミをゴミ袋に入れてそのまま出せば、玄関掃除がスムーズにできます。
「こすらないで掃除をする」ためのオススメグッズ
最近は「こすらないで掃除をする」というのもブームです。ライオンさんの浴槽洗剤「ルック バスタブクレンジング」は、浴槽に吹き付けて1分後に流すだけで汚れが落ちるので、ブラシを使う手間が省けます。トイレや排水管の掃除には、ジョンソンさんの「スクラビングバブル 超強力トイレクリーナー」やアース製薬さんの「マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」が便利で、こちらもこすることなく汚れを落とすことができますよ。これから寒くなる季節が本格的に始まりますが、これらのグッズを使えば手荒れの心配をせずに水回りの掃除をすませることができるでしょう。
時短につながる掃除法のまとめ
私自身、かつては掃除が苦手でしたが、「負担をかけずに掃除するにはどうすれば良いか」を考えて工夫することで、毎日の掃除がずいぶんと楽になりました。みなさんも、まずは普段の生活を見つめ直すことから始めてみてはいかがでしょうか? 最近では便利で見栄えの良い掃除グッズもたくさん発売されています。ホームセンターやドラッグストアに行った際、ご自宅に合ったグッズを探してみるのも良いかも知れませんね。